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大正時代

花道の歴史。

花道の起源を特定することは難しいが、もともとそこには宗教的な要素があったと考えられている。「まずは、太古の人々により、神が天から降りてくる“依代”として神前に供えられた花があります。次に仏教文化からの影響として、仏前に花びらを撒く“散華”がある。これがインドから中国を経て日本に伝わる頃になると、花瓶に入れられて供えられる“供華”となりました。この花と花瓶を合わせる、という文化は、その後の日本の花道

ATON

2016年にデビューしたエイトンは、昨年末に、東京・表参道に初の直営店をオープン。一度袖を通したお客は虜になってしまうことが多い。その理由は、どこにもない、最上級の素材にこだわっているから。ディレクターの久㟢康晴さんは、大手アパレル会社で約20年間テキスタイル開発やディレクターを務めてきた人物。生産に関するノウハウを叩き込まれた経験から、日本全国津々浦々の工場とコネクションを持ち続けている。彼の考

釈迦から妖怪まで。

怖い妖しい美しい。異界の住人には、ただならぬ引力がある。釈迦や妖怪という、たぶん見たことのないものを描く際に、画家は先達の絵巻や仏画を参照し、想像力フル稼働で勝負した。だからアクも強いし圧も強い。見る者をひきずり込む強烈な魅力を放ちながら、「この人についていっちゃダメ」感も醸し出す。小川芋銭のほのぼのとした生き物は、よく見れば際どい容貌だし、人間の暗部という異界に生きるデロリな、つまり奇妙で濃密で

北海道土産の定番・木彫り熊の奥深き世界へ。

一瞬、倉庫のような外観に入るのをためらうが、中には木彫り熊がずらり。民芸品の卸業の2代目・川口拓二さんは、3年ほど前から小売りも始めた。木彫り熊は、大正時代から移住者やアイヌの人たちによって作られてきた。北海道観光ブームに沸いた昭和30〜40年代にはお土産品として大人気に。近年はアートとしての価値が見出され、道外から店を訪れるコレクターも多いとか。扱っているのは、今では手に入りにくい名人の作品のほ

萬鏡寫真館

太陽が降り注ぐビーチや赤煉瓦の建物で撮る、ザ・ウエディング写真が主流の台湾で、感度の高い人々から人気を得ているのが、大正ロマンティックなアンティーク家具などが並ぶ萬鏡寫真館。ファッションカメラマン李廣さんが写真館を開店したきっかけは幼い頃に見た祖父母の記念写真。「日本統治時代に、祖父母は給料の3ヵ月分を払って写真館で撮影したそうです。その写真がとても素敵だったんです」。統治時代の8×8カメラやステ

伸ばしても、髭はきちんと整える。

 西洋理容発祥の地といわれている横浜・山下町の〈バーニーズ ニューヨーク横浜店〉には、髭のスタイリングを主としたバーバーサロンがある。本来ならば、ウエットシェービングで髭をきれいに剃るというのがバーバーの役割だが、髭をどのように整えるかを考えるカミソリ倶楽部が手がけるバーバーは一味違う。「私たちは例えばビジネスマンが営業でも行けるような軽さを意識した髭のデザインがあるのではと考えます。髭の文化が華

モダンガールに生きる。|淺井カヨ

 断髪、頬紅、ルージュに洋装。西洋文化の影響を受けた、大正末期〜昭和初期頃のモダンガール。外見と先鋭的な個性に憧れを抱き、装いとともに当時の暮らしを実践している淺井カヨさん。きっかけは、大学時代に図書館で出会った蕗谷虹児と高畠華宵が描いた“モガ”の絵だ。
「現代にはない品があって、すごくモダンで格好いいと思ったんです」
 2002年に上京し、2年後に『大正風花見会』という、大正時代風の格好をして参