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公営住宅

ウォルター・シーガルが伝えた、 シンプルなセルフビルド・メソッド。

父はダダイスムの芸術家で、バウハウスの創設者ウォルター・グロピウスらと交流のある家に育ったというウォルター・シーガル。ベルリンの大学ではブルーノ・タウトらに建築を学んだというモダニズムの申し子だ。卒業後はエジプト学に傾倒し、その関係で1930年代に大英博物館のあるロンドンにやってきた。結局、AAスクールで建築を教え始め、建築家としてこの地に根を下ろすことになる。

機能的なデザインの中に見え隠れするこだわり。

 エリザベスがここに住み始めたのは、完成から間もない1979年のこと。幼子を抱えたシングルマザーだったため、優先的にこの公営住宅に入居できたという。「当時はコンクリートが白く輝いていました」。通路の南側にあるこちらの棟はすべて4階建てで、彼女の住居は上の2階を占めるメゾネットだ。下の階が寝室など、上の階がリビングやキッチンになる。こちら側の棟はベランダが北向きだが、コミュニティガーデンを望む南向き

孤高の建築家、ニーヴ・ブラウン再注目。

戦後の復興と平等な社会を目指し、1960〜70年代にロンドン各地で建設された公営住宅。その中でも秀作とされるのが、520戸が連なる〈アレキサンドラ・ロード・エステイト〉だ。
建設から約40年、設計者のニーヴ・ブラウンに建築界の最高名誉賞が授与された。
この集合住宅をこよなく愛し、受賞への働きかけを続けた2組の暮らしぶりを紹介。