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現代社会

あらゆる「分断」から、人々を解き放つための場として。

森美術館が日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会シリーズとして、2004年より開催してきた『六本木クロッシング』。6回目となる今回は「つないでみる」をテーマに掲げる。
 
インターネット中心の社会がもたらすディスコミュニケーションや差別など、様々な問題が顕在化する今日。価値観の多様性が認められるようになった一方で、SNSなどの存在が、意見や認識の同調を助長していることも事実だ。本展では

めくるめく、オトナの絵本。

絵巻とは、巻物になった絵本のようなもの。詞書(物語)とその場面の絵を交互に見て、物語の世界をあれこれ想像する。仏画が仏教の教えを伝えたように、絵巻は日本の教養を面白く伝えるツールだったのだ。いわば「合戦絵巻」は「マンガで覚える歴史」で、「説話絵巻」は「アニメで知る昔話」。右から左へとストーリーを途切れなく伝える構成は、ダイナミックな時空間の飛躍や、緩急つけた戯画的表現を生み、ゆえにアニメの原点とも

Change(2016)|クレール・フォンテーヌ

「クレール・フォンテーヌ」といえば、フランスでは誰もが知る同国発の文房具メーカー。その名を冠したこのアーティストは、2004年にパリで結成された2人組のアートコレクティブ(=アート集団)です。ただし、“クレール・フォンテーヌ”という架空の空間(人物ではないらしい)が作品を制作していて、この2人組はそのアシスタントという体裁をとっています。「現代アートってよくわからないゼ!」という声をさらに増幅させ

現代社会における「まつり」の可能性を、4人の若手女性作家が読み解き表現。

「まつり」という言葉は、「祭り」「奉り」「祀り」「纏り」などさまざまに表されるが、その言葉は元来「神を祀る(まつらう)」という意味の言葉から派生している。今では祈祷・祝祭はもちろん、政治や衣服、そして関係性を尊ぶなど多様な意味を持つこの言葉。
 今回、「まつり、まつる」と題して、その言葉に向き合う4人の女性アーティストの作品の展示が、7月19日から東京・表参道のスパイラルで開催される。今回展示を行

荻上チキ

 11年前、ブログを見た編集者に誘われて初の著書『ウェブ炎上』を書いたのは、会社員時代。当時は、評論家になるつもりはなかったという。それが今や、政治経済や社会のさまざまな問題に切り込む気鋭の発言が支持され、ラジオで帯番組を持つ人気パーソナリティになった。
「最初の本を出した後、2つの版元から2冊目を出さないかって声をかけてもらったんです。2冊出せば会社員をやるのとそれほど収入も変わらなくなるなと思