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近代建築

新しい空間づくり 空間は何を手がかりに生まれるのか。|中村拓志

「全国で空き家が800万軒と報道され、所得構造の二極化が進む現在、リノベーションの着工数が増え、そこから新しい価値観が生まれつつあります」と言う中村拓志。彼が手がけるプロジェクトは新築であっても、リノベーション的な「その場所に残る時間軸をデザインすること」を目指している。
 例えば徳島県上勝町で計画中のビール醸造所はカフェなどを併設した施設。この町ではゴミをゼロにする「ゼロ・ウェイスト運動」を展開

Goteborg ,1|ヨーテボリ,1 (1934)

北欧近代建築の礎を築いたスウェーデンの建築家アスプルンドが、ヨーテボリ市の裁判所庁舎のためにデザインした。この椅子の真骨頂は曲げ木の背もたれ。わずかに捻れながら背後へと反り返るフォルムが、背中と肩を優しく受け止め、本革こそ巻かれているものの、曲げ木の美しさと心地よさを存分に味わえる。長めの脚はゆるやかにカーブし、後ろ姿も優雅。見た目よりずっと軽く運びやすい。