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珍奇鉱物図鑑「ツメブ鉱山」8種を紹介。300種を超える多彩な鉱物を産出した有名鉱山

透明感のある宝石質で美しい鉱物が、自然界に存在するありのままの姿。本来の結晶の様子や、他の鉱物と共生することで織り成すその景色は、まさに自然が生み出す芸術だ。その中でも特にハイクオリティな標本“ファインミネラル”たちを集めてみた。

photo: Tetsuya Ito / text: Shogo Kawabata / special thanks: PEANUTS MINERALS, USK MINERALS, private collectors

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Tsumeb Mine(ツメブ鉱山)とは?

アフリカ南西部に位置するナミビア共和国にあるツメブ鉱山。これまでに300を超える鉱物種がここから発見されており、「博物館のような鉱山」と言われ、鉱物収集の世界では最も有名かつ人気のある鉱山の一つ。ツメブ産の鉱物標本のみを集めるコレクターもいるほど。

ダイオプテーズ/ダフタイト
Dioptase on Duftite

ダイオプテーズ/ダフタイト
こちらもツメブ鉱山の代表的鉱物の一つ。鮮やかなグリーンの結晶は、発見当初エメラルドと間違われた。しかし、割れやすく宝石には不向き。鉱物標本としての流通量は比較的多い。46.5×55×25mm。

スコロダイト
Scorodite

スコロダイト
ツメブ産の中で、コレクターが憧れる鉱物として一番に名前が挙がるのはおそらくこの鉱物。ブルーやグリーンを基調にした結晶は銀河のような輝きを見せてくれる。18×20×10mm。

マラカイト/セルサイト
Malachite in Cerussite

マラカイト/セルサイト
セルサイトは和名を白鉛鉱といい、その名の通り白色または透明を帯びている。この標本は透明感のある結晶に、グリーンのマラカイトを内包している稀少なタイプ。17×20×14mm。

クォーツ/ローザサイト/スミソナイト
Quartz on Rosasite with Smithsonite

クォーツ/ローザサイト/スミソナイト
本来、マットブルーの結晶が多いローザサイトだが、この標本は、表面を微細な水晶が覆っているため、それぞれの粒がキラキラと輝く。各種鉱物の共生具合がユニークなツメブらしい標本。39×33×22mm。

チャルコトリカイト/セルサイト/マラカイト
Chalcotrichite in Cerussite with Malachite

チャルコトリカイト/セルサイト/マラカイト
ツメブ鉱山のセルサイトというと白色~透明の結晶が一般的だが、これはチャルコトリカイトという別種の鉱物が内包され、赤色の結晶となったレッドセルサイトとも呼ばれる稀少タイプ。21×13×12mm。

スミソナイト
Smithsonite

スミソナイト
スミソニアン博物館を設立したジェームズ・スミソンにちなんで命名されたスミソナイト。これは銅を含有することで美しいグリーンの発色が見られ、キュプリアンスミソナイトと呼ばれることも。38×47×27mm。

アズライト
Azurite

アズライト
強い光沢を備えた端正な結晶がバランス良く交差し、美しい景色を生み出している標本。アズライトは顔料としても使われており、美しいブルーは絵画の世界にも大きな影響を与えた。27×21×10mm。

ミメタイト
Mimetite

ミメタイト
ツメブ鉱山の代表的な鉱物の一つ。メインの柱状結晶を含めてそのほとんどが透明感のある結晶となっている良標本で、ツメブ鉱物の有名なコレクター、ジョン・シュナイダーが所有していたもの。30×24×17mm。

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