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珍奇鉱物図鑑「クォーツ」5種を紹介。「水晶に始まり水晶に終わる」と言われる奥深さ

透明感のある宝石質で美しい鉱物が、自然界に存在するありのままの姿。本来の結晶の様子や、他の鉱物と共生することで織り成すその景色は、まさに自然が生み出す芸術だ。その中でも特にハイクオリティな標本“ファインミネラル”たちを集めてみた。

photo: Tetsuya Ito / text: Shogo Kawabata / special thanks: PEANUTS MINERALS, USK MINERALS, private collectors

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Quartz(クォーツ)とは?

鉱物標本収集の世界では、「水晶に始まり水晶に終わる」とも言われる。無色透明なもの、色がついたもの、結晶内に内包物が見られるもの、形状が独特なもの……と、その幅はとにかく広い。日本でも各地で産出するが、採集を禁止している場所も多いので注意が必要だ。

スモーキークォーツ/アマゾナイト
Quartz var. Smoky with Amazonite

スモーキークォーツ/アマゾナイト
スモーキークォーツとアマゾナイトとの組み合わせは海外コレクター、特にアメリカ人コレクターの大好物で、海外勢の購買意欲に押されて、なかなか良品は日本に入ってこない。52×47×35mm。

パパゴアイト/クォーツ
Papagoite in Quartz

パパゴアイト/クォーツ
米・アリゾナ州の鉱山で発見され、先住民のパパゴから名づけられた鉱物。これはクォーツの中に内包されたパパゴアイトで、水晶内で広がる青い繊維状の結晶がアクアリウムのような景色に。36×10×10mm。

ジャパン・ロウ・ツイン・クォーツ
Quartz var. Japan Law Twin

ジャパン・ロウ・ツイン・クォーツ
明治時代の日本で多く産出したため海外でも「Japan Law Twin」と呼ばれる日本式双晶。ハート形の結晶が特徴的。この標本の産地である長崎県の奈留島は日本式双晶を多産したが現在は採掘禁止。55×48×33mm。

アメシスト/カルサイト
Quartz var. Amethyst with Calcite

アメシスト/カルサイト
紫の水晶は“アメシスト”と呼ばれる。世界各国で産出し、いくつかの産地のものはブランド化しており、高額なものも多い。また、日本でも各地で産出するが、現在は採掘禁止の場所がほとんど。48×55×33mm。

スモーキークォーツ グインデル
Quartz var. Smoky "Gwindel"

スモーキークォーツ グインデル
スイスやその近郊は昔から美しい水晶を産出することで有名。中でも世界的な人気なのが「グインデル」と呼ばれるタイプ。結晶する際に平行に積み上がっていく過程で徐々にずれ、ねじれて見える。50×49×20mm。

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