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鉱物店〈信一商事〉の推し石。フローライト/カルサイト、ギブサイト、カルサイト

全国各地で開催されているミネラルショーや、日々更新されるSNSなどで知られている人気ショップの店主は、一体どんな鉱物が好きなのか?この純粋な疑問から、各店の個性や特徴を垣間見る。

photo: Natsumi Kakuto (Shinichi-Shoji) / text: Minori Okajima

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推し石:フローライト/カルサイト、ギブサイト、カルサイト

“珍奇”なフォルムとバランスに心惹かれる

中国産の標本を幅広く扱う〈信一商事〉では、美しい形と色を重視している。「年に100日以上海外で買い付けていましたが、コロナの影響によりリモートで購入することもしばしば。でもこのカルサイトのように、画面越しでも存在感のある石を見つけるとワクワクします。まるで楽器の琵琶みたいな形でしょう?

本来、白色や黄色が多いのですが、雲南省Wenshan産のこちらは、朱赤に発色していてかなりレアです。貴州省Qinglong鉱山産のギブサイトは、緑から青にかけてのゾーニングが深海を連想させる配色。日本で特に人気のある色です。湖南省Shangbao産のフローライトも、緑色から紫にかけてのグラデーションと、階段状に重なっている結晶、母岩とのバランスが何ともいえず絶妙。見て気分が楽しくなる鉱物を、これからも買い付けたいと思っています」

信一商事

宝石の町として知られる東京・御徒町に〈LUCKY POWER STONE〉という名前で店舗を持っている。最近のイベント出展は、大阪の石ふしぎ大発見展や東京の東京国際ミネラルフェアなど。
HP:11mineral.com
Twitter:@11mineral

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