2頭の名犬が、あなたの不安を解決!

Q:飼うには、役所への届け出が必要なの?
A:犬は猫と違って各自治体への登録が必要よ。狂犬病予防法という法律に定められているの。ほかにも、年1度の狂犬病予防注射や、登録時に交付される「鑑札」と「(最新の)注射済票」の装着が義務づけられているわ。注射の時期が来ると「今年も来たか」って身震いしちゃうわ。
Q:去勢・避妊って、した方がいい?
A:俺はこの家に来てすぐに去勢をしたんだが、以前より落ち着きが出たような……。メスの避妊もそうだけど、ホルモンの関係からなのか、生殖を不能にすることで、性から来るストレスが緩和されるみたいだ。生殖系の病気も減るし、ご主人にとっては飼いやすくなったのかもしれないな。
Q:犬の平均寿命って、どれくらい?
A:アニコム損保が発表したデータによると、犬全体の平均寿命は14.0歳。10年前と比べると約1年違う。人間もそうだろうが、寿命、延びてるみたいだな。最近のエサは旨くて栄養もあるしな。ちなみに寿命は犬の大きさによって変わる。例えばトイ・プードルは15.2歳、ゴールデン・レトリーバーは11.0歳だ。

Q:男の子と女の子、どっちが飼いやすい?
A:例えばアメリカでは、オスは攻撃性が高くて、メスは愛情欲求度が高いというデータがある。けれど、今の住環境で、どの犬種を選ぶのが適切かで選ぶ方が、飼いやすさに直結するんじゃないかな。あと、親の性格も引き継いでいるぞ。俺は自分の親を知らないが、ブリーダーからもらうようだったらその親も見てみるといい。

Q:生涯、どれくらいのお金がかかるの?
A:基本的にはドッグフードが日々の主な出費になるんだろうが、ペットシーツや犬用グッズに加えて、毛が伸びる犬はトリミングも行くし、犬の寿命も年々延びているから、その分医療費もかかる。生涯の必要経費は200万円くらいらしいぞ。平均すると、毎月約1万円。体の大きい犬ほど、必要なお金も高額になってくる。

Q:予防接種には、どんなものがあるの?
A:生まれたばかりの仔犬は母犬の母乳による免疫で守られているの。でも生後6〜8週には抗体が減っていくので、ワクチンを接種する必要があるわ。まず一つが、すべての犬が接種すべきコアワクチン。もう一つが、外遊びや、ほかの犬と触れ合う機会が多い場合など、飼育環境によって選んで接種するノンコアワクチンよ。

Q:犬には遺伝性の病気があるって、ほんと?
A:ご存じかもしれないけれど、犬種って、人間が交配を繰り返して作り出したものなの。犬種ごとのスタンダードな形や特徴を追い求めるために、近親交配を進めていく。その結果、弊害として病気が出てきてしまったのよね。だから、遺伝性の病気が現れるのは純血種の犬に多いし、犬種ごとに発症する病気も違ってくるの。
高齢になってから出てくるのかというと、決してそうではなく、発症の仕方は病気の種類や犬それぞれね。私はまだ不調を感じたことはないけれど、ご主人が私の前に飼っていたコーギーは、4歳くらいの頃に「てんかん」を発症したそうよ。きちんとしたブリーダーであれば、遺伝子異常がある犬を繁殖に使わないように努力をしているので、犬を迎える際にはブリーダーの良し悪しを見極めたり、血統書を見たりすることも大切よ。

Q:賃貸住まいでも飼えますか?
A:ご安心を。うちもです。ペット連れ限定でなくペット可の物件には、飼っていない人もいるのでご注意。前に、エレベーターが開いた途端に大型犬がぬっと出てきて、待っていた人が驚いている場面を見たわ。物件によって「ペットが乗っています」ボタンがあるエレベーターも。共用部では用を足さないというしつけも必要よ。
Q:旅行が趣味だけど、飼えるかな?
A:ペットホテルに預けるのも手だけれど、「犬と一緒に旅をする」というスタイルに変えてみては?チェーン店からリゾートまで、犬と泊まれる宿は、今や日本各地にたくさんあるぞ。新幹線や飛行機も、ペットとの旅を後押しするサービスが増えてきているし。去年泊まった宿では、ご主人ともども贅沢をさせてもらったよ。
Q:血統書って、なに?
A:人間でいう、戸籍のようなものね。この前、ご主人に見せてもらったんだけど、私の両親のことだけでなく、数代前のご先祖さまのことまで遡って書かれていたの。賞歴や、最近は遺伝疾患のことまで記載されているので、病気のことが気になる人は、飼う前にそこも見てみるといいわ。
Q:マイクロチップって装着した方がいいの?
A:今は飼い主情報がインプットされたチップを体に埋め込むことが主流になっているぞ。獣医さんのところへ行けば、¥6,000くらいでやってもらえる。災害時や迷子になった時への備えとしてだけでなく、虐待や飼育放棄の抑制にもつながる。すごい時代になったもんだ。
Q:小さな子供と、一緒に飼って大丈夫?
A:時々うちにご主人の姪っ子が来るんだけど、ちょっとしつこくて……。大人が犬の気持ちを正しく理解して、それを子供に伝えることが必要だけど、お互いが安心して生活できるまでは、ドッグゲートを設置した方がいいと思うの。もちろん、親が一緒にいる時は遊ばせてもいいんじゃないかしら。
