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カレー専門店じゃないけれど。あの店の名物〆カレー Vol.3 〈釀造科oryzae〉〈ラ・ファソン古賀〉〈ブンカ堂〉

カレーの専門店ではないけれど、旨いと評判のカレーがある店。研ぎ澄まされた技術で仕上げられた唯一無二の味は、看板メニューとして供されることも。食べずして帰れぬ味に、カレーの奥深さを感じずにはいられないのだ。

Photo: Yoichiro Kikuchi, Shin-ichi Yokoyama, Hiromi Kurokawa / Text: Haruka Koishihara, Koji Okano, Ayako Takahashi / Edit: Haruka Koishihara

釀造科oryzae(錦糸町)

スパイスにだしの旨味を加えて
日本酒にも白飯にも合うカレーを

刺し身には醤油麴を添え、豚角煮にはザワークラウトを合わせる。発酵食品を駆使して、日本酒など醸造酒の肴を追求する店主・渡辺竜太郎さん。「燗酒を飲んだ時の喉のカーッとする感覚はスパイスの辛さにも通じます」。料理に香辛料を用い、カレーを提供する理由だ。

アラのだしで煮込んだ「魚と梅干のカレー」。日本酒に合わせると、飲み口にキレが増し、だしの旨味に杯も進む。またイワシの梅煮が白飯に合うように、魚と梅干しはおいしいを生む組み合わせ。バスマティライスも進むこと進むこと。ほかにも「焼ナスのすりながしカレー」など和食を絡めた展開がユニークだ。

ラ・ファソン古賀(代々木上原)

どこまでも体思い
毎日食べたくなるフレンチカレー

40年近くフランス料理一筋、その伝統の味に磨きをかけ続けるオーナーシェフの古賀義英さんが行き着いたのは、体に良くて飽きのこない正統派フレンチ。そして「ソースがあることが前提」と語るフランス料理の、味の要である「だし」のおいしさを存分に味わってほしいと作ったのが、このソースキュリーだ。

和牛スネ肉とたっぷりの野菜をしっかり焼き9時間ほど煮込めば、旨味と甘味が凝縮したクリアなだしができる。一切の油分を除きカレールー、スパイス、赤ワインを加えると、コクがあるのにサラサラ、甘味もあれば辛味もあり何度でも食べたくなる“最高のソース”が完成する。

ブンカ堂(立石)

酒場タウン・立石の和やか酒場で
酒飲みのハートをつかむルーカレー

昔ながらの名店がひしめく街・立石に2018年に誕生した、新しいコの字酒場がこちら。街の“末っ子”キャラながら、愛されてスクスク人気店へと成長中だ。立石で生まれ育った店主の西村浩志さんが作るつまみは、さりげない中にも飲ん兵衛の心をくすぐるもの揃い。

その中でネーミングまでもお見事なのが、この「カルー」。そのココロは「ルーだけだから」!
しっかり炒めたタマネギとニンジン、豚肉はどれもすっかり煮溶けているから、ルーをなめなめ酒をぐびり、という“ルー飲み”ができる。オレンジワインにしようか、あるいはにごり酒の燗酒もおすすめだ。