TRAVEL/REGION

旅と地域

【いつか行きたい、ニッポンの祭り】ダンスミュージックを求め、世界中を旅する音楽ライター・大石始が解説する。

ぼくはここ10年ほど、音楽ライターとして活動する一方で、日本各地の盆踊りや祭りを巡っている。各地を訪れるたびに「日本列島にはこれほどまでに豊かな音楽文化が息づいていたのか」と驚かされてばかりいる。会場の熱狂をコントロールする音頭取り。タイトなグルーヴを叩き出す太鼓奏者。そこでは踊り手たちが踏み鳴らすステップでさえもグルーヴの構成要素となる。 だが、盆踊りや祭りに渦巻く音楽的なおもしろさは、案外音

天狗面(群馬県/沼田市)

 群馬県沼田市の北部にある迦葉山は、天狗が棲むといわれている霊峰です。弥勒寺はその迦葉山にあるお寺で、高さ6・5m、鼻の高さは2・8mもある日本一の大天狗面が奉納されていることで知られています。  この大天狗面は、昭和14(1939)年に、戦勝を祈願して作られたもの。昭和45(1970)年には交通安全を祈願した高さ5・5m、鼻の高さ2・7mの大天狗も奉納されました。共に境内の中峰堂に収められてお

御神像土鈴(奈良県/桜井市)

 奈良県桜井市にある等彌神社は、神武天皇の時代に鳥見山中に創建され、12世紀初めに現在の場所に移築されたと伝わる、歴史ある神社です。鳥見山は神武天皇が皇祖神を祀った地とされ、建国の聖地とも呼ばれています。  160基余りの石灯籠が並ぶ参道を行くと、その先には上社の〈上津尾社〉があり、また裏参道を進むと、下社の〈下津尾社〉があります。元文元(1736)年に、この下津尾社の敷地内にある磐余の松の下か

なぎ守り(和歌山県/新宮市)

 全国熊野神社総本宮として崇められている熊野速玉大社。 『日本書紀・神武天皇紀』にも記述がある神倉山の天ノ磐盾に降臨した熊野の神々を、景行天皇58年、現在の社地に初めて真新しい宮を創建しお祀りしたのが始まりと伝わっています。始まりを告げる「黎明の社」とも称され、新宮市という町の名の由来にもなっています。  境内には樹齢約1000年の御神木、梛の大樹が聳えます。なぎは凪ぐ穏やかさに通じ、また、葉

旅に出ることだけが旅じゃない。

アラスカの氷河、アフリカの大自然の写真。もしかしたら一生行くことがないかもしれない、と思う場所の写真に出会うとワクワクする。「旅フォトグラファーの次なる目的地」で石塚元太良さんを取材させていただいたときのこと。アトリエには、旅の写真が入った箱と6冊の本。ライフワーク的にアラスカの撮影をしているとのことで、見せていただいたのは、アラスカのゴールドラッシュ時代の家族の手記や写真が収められた『ALASK

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