TRAVEL/REGION

旅と地域

天狗面(群馬県/沼田市)

 群馬県沼田市の北部にある迦葉山は、天狗が棲むといわれている霊峰です。弥勒寺はその迦葉山にあるお寺で、高さ6・5m、鼻の高さは2・8mもある日本一の大天狗面が奉納されていることで知られています。  この大天狗面は、昭和14(1939)年に、戦勝を祈願して作られたもの。昭和45(1970)年には交通安全を祈願した高さ5・5m、鼻の高さ2・7mの大天狗も奉納されました。共に境内の中峰堂に収められてお

御神像土鈴(奈良県/桜井市)

 奈良県桜井市にある等彌神社は、神武天皇の時代に鳥見山中に創建され、12世紀初めに現在の場所に移築されたと伝わる、歴史ある神社です。鳥見山は神武天皇が皇祖神を祀った地とされ、建国の聖地とも呼ばれています。  160基余りの石灯籠が並ぶ参道を行くと、その先には上社の〈上津尾社〉があり、また裏参道を進むと、下社の〈下津尾社〉があります。元文元(1736)年に、この下津尾社の敷地内にある磐余の松の下か

なぎ守り(和歌山県/新宮市)

 全国熊野神社総本宮として崇められている熊野速玉大社。 『日本書紀・神武天皇紀』にも記述がある神倉山の天ノ磐盾に降臨した熊野の神々を、景行天皇58年、現在の社地に初めて真新しい宮を創建しお祀りしたのが始まりと伝わっています。始まりを告げる「黎明の社」とも称され、新宮市という町の名の由来にもなっています。  境内には樹齢約1000年の御神木、梛の大樹が聳えます。なぎは凪ぐ穏やかさに通じ、また、葉

旅に出ることだけが旅じゃない。

アラスカの氷河、アフリカの大自然の写真。もしかしたら一生行くことがないかもしれない、と思う場所の写真に出会うとワクワクする。「旅フォトグラファーの次なる目的地」で石塚元太良さんを取材させていただいたときのこと。アトリエには、旅の写真が入った箱と6冊の本。ライフワーク的にアラスカの撮影をしているとのことで、見せていただいたのは、アラスカのゴールドラッシュ時代の家族の手記や写真が収められた『ALASK

旅の記憶。

いつだったか、J-WAVEでジョン・カビラが旅に行くときは、いつもと違う香りのキャンドルを持っていくようにしている。と、言っていた。旅の記憶を香りにおさめるためだという。いいルールだと思う。香りによってふとした瞬間に蘇る旅の記憶は、写真でたどる旅の記録とは違って、不意をつかれる感じがたまらないですよね。 ビッグ・サーに訪れたら一度は泊まるべきだといわれるロッジ、〈ディージェンス・ビッグ・サー・イ

黒い亀文鎮(大阪府/大阪市)

 大阪の天王寺区にある四天王寺は、推古天皇元年(593年)に建立されたといわれる、日本で最古の本格的な仏教寺院です。『日本書紀』によると、当時、物部守屋と蘇我馬子の合戦の際、崇仏派の蘇我氏についていた聖徳太子は、形勢の不利を打開するために、自ら四天王像を彫り、「この戦いに勝利したら、四天王を安置する寺院を建立し、この世のすべての人々を救済する」と誓願しました。そして、勝利の後、その誓いを果たすべく

【音楽を聴いて旅気分】野村訓市が選ぶ、「ヒッピーの聖地〈ビック・サー〉へ向かう車で聴きたくなる」プレイリスト

『BRUTUS』の特集「いつか旅に出る日。」(914号)で、アメリカ・カリフォルニア州にある〈ビック・サー〉の取材を行った野村訓市。 〈ビック・サー〉とは、荒々しい海岸線と大きな森林に囲まれた、小さなコミュニティのこと。かつてビートニックの作家たちは“その大自然”にインスピレーションを受け創作し、彼らの作品を愛読するヒッピーたちはこの場所に憧れを抱いた。 目的地には、サンフランシスコからロサンゼル

SOMEWHERE, SOMEDAY いつか旅に出る日。

旅の動機はさまざまです。誰かの話に耳を傾けたり、一枚の写真に心を揺さぶられたり、映画の一シーンに魅せられたりと、いつか行きたいという思いが募っていく。思い立つ時、旅はすでに始まっているのです。いつかどこかで理想の人と出会いたいと願うように、本当に行きたい場所を探す。そこにいるだけで心が満たされるピースフルな場所。旅に行きたいと思うことは、平和を願うことと同じ欲望なのかもしれません。SOMEWHER

注目のキーワード