FOOD

1軒で二度おいしい! 酒場+αで進化する酒場。

美酒美食へのあくなき探究心と、己の理想を追求する店主たちにより、店作りはどんどん自由になってきている。例えば、武蔵小山に昨年オープンした〈エメ〉。「食べ物だけでなく心も満たしてくれるトータルな心地よさを体現できる場所を作りたいと思っていたんです。そんな時、植物店の緑のファサードの奥に広がるこの理想の物件に出会えたんです」と、店主の武藤恭通さんは言う。店内では、国内外で経験を積んできた武藤シェフがこ

午後三時。宙ぶらりんの時間に呑む、大人のおやつ。| 文・井川直子

人が息をつけるところは、いつだって余白にある。大事なことは無駄の中に隠れている。だから、おやつ呑みのススメ。ランチとかディナーとかハッピーアワーとかの目的なんかない午後三時、宙ぶらりんの時間に呑むお酒である。   こういうときの私は、目的だけが人生だと思うなよ、と誰に言いたいのか、少しばかりパンクな気分で酒場に向かう。それは、横書きのノートに罫線無視の斜め書きしてやった! くらいの小っちゃ過ぎる反

〈李園〉の 「パイコー炒飯」

どの町にもあるありふれた中華料理店の風情だし、駅からも遠い。なのに、いつも賑わっていて何なら行列も。何を食べてもおいしく、壁じゅうに貼られた色とりどりの短冊は眺めているだけでも楽しいお店です。学生の頃から長く通っているので、顔くらいは覚えてくれているのかもしれませんが、そんなことを微塵も感じさせない接客も好き。“最多ごはん”は「パイコー炒飯」ですが、名物「トマトタンメン」をはじめとしたトマト入りメ

きらびやかな演出で、 モエ アンペリアルの 誕生150年を祝福。

 皇帝ナポレオン1世の生誕100年を記念して、1869年に誕生したシャンパンが、モエ アンペリアルです。それから150年。節目を祝して、お台場のチームラボボーダレスでパーティが行われ、極彩色の演出でゲストをもてなしました。  パーティはスタートから圧巻でした。1,400本ものモエ アンペリアルのボトルで作られた壮麗なエントランスゲートがゲストを歓待。パネルを使い、クロード・モエがモエ社を設立した

会員

【経堂に魔がすむ。】経堂に颯爽と現れた南インド料理。

 前回の湖南料理の店「香辣里」は、あの発酵中華のすっぱ辛さが癖になり、取材後すでに、2回もリピートした。なんでか知らないけど、短期間に何度も行くとなんとなく「また来ちまいました、ぐへへ」というような卑屈な気持ちになるのだが、今回もすでにそうなってしまいそうな気持満載である。  なにしろ今回訪ねる南インド料理屋「フードタイム」は、私が疲れたとき酸素カプセルに入りに行き、そして「やしげる」という強烈

渋谷の居酒屋〈富士屋本店〉の 「しいたけの天ぷら」

 20年前に初訪店。それから少なくとも月に2回。2018年10月に閉店するまでに、200回は通っただろうか……。大衆立呑酒場〈富士屋本店〉。大きなロの字のカウンターにクールファイブかダークダックスのように半身で立ち、千円札と小銭を出す。注文すると、お代は勝手に持っていってくれるシステムだ。最も思い出深いメニューは「しいたけの天ぷら」。大根おろしが添えられているが、醤油をかけるのはご法度。女将のヨシ

〈とうふの比嘉〉の 「ゆし豆腐セット(小)」

 もう20年近く前のこと。畑の真ん中においしい豆腐屋さんがあると、石垣島に詳しい方に教わって訪れたのが最初です。以来、島へ行くたびに必ず一度は食べています。これをいただくと、やっと石垣島に来たと実感できる。というか、今や行かないと落ち着かないほど。  舗装されてない農道を車でガタガタと走っていくと、突然ポツンと小屋のようなお店が現れる。壁はなく、よしずが立てかけてあるだけ。柔らかい日差しと風がそ

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