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【話題の漫画】横山裕一の新作が燃えている⁉ これは事件だ。|『燃える音』

 本は壊れない。破れたり紙魚に食われたりすることはあっても、よっぽどの思いや思いのなさがないことには壊れない。しかし燃えるのだ。紙だから当たり前だと思われるかもしれないけれど、そうではなくて、文字が音になり音が燃えると本が燃える。何の話をしているかというと、横山裕一が放つ新作『燃える音』の話だ。 「出現」「30世紀」「燃える音」と題された3編が連なる『燃える音』は、作者初の自装、そして自費出版さ

【7月18日公開】映画監督アナ・ルイーザ・アゼヴェードに聞いた、言葉の力。|『ぶあいそうな手紙』

 ブラジル南部のポルトアレグレ。ヨーロッパからの移民が多く、隣国ウルグアイ、アルゼンチンからも多くの人がやってきて、豊かなミックスカルチャーを形成している場所だ。そんなポルトアレグレからやってきた一本の映画の主役は、78歳の独居老人エルネスト。彼が23歳のブラジル娘ビアと出会い、手紙や対話、文学など、様々な“言葉”をやりとりする中で、互いに“生きる”ための一歩を踏み出す。なんとも心温まる映画だ。

初代編集長・木滑良久が語る、BRUTUS創刊前夜。

「90歳だからね。もうみんな忘れちゃったよ」 約束の時間よりずいぶん早くに、待ち合わせ場所にカーディガン姿の軽快なカジュアル・スタイルで颯爽と現れた木滑良久さんは、そう言ってニカッと微笑んだ。『週刊平凡』『平凡パンチ』『アンアン』『ポパイ』、そして『ブルータス』まで数々の編集長を歴任し、多くの雑誌の創刊に関わった「伝説」の編集者。この世界に長くいる先人たちが最上の尊敬を込めて呼ぶ「キナさん」。本誌

【話題の映画】一度は折れた心を取り戻し、再起する過程を描いた新作映画が2作公開!

 かつて一世を風靡したものの、ある時忽然と世の中から姿を消し、「伝説の〜」と言えば聞こえは良いが、ある意味不名誉な枕詞をつけて後に語られるようになるアーティストは少なくない。中には完全にその道から足を洗う者もいれば、次なる一手を講じることができず、時間ばかりが無為に過ぎていく者もいる。 『15年後のラブソング』のイーサン・ホーク演じるアメリカの伝説のロッカー、タッカー・クロウはさしずめ前者だ。一

【7月3日公開】長澤まさみにとってノスタルジックな東京は?|『MOTHER マザー』

 女優・長澤まさみは14歳の時に故郷・静岡から上京した。 「東京は、仕事の都合で引っ越してきたから、私にとっては仕事場なんですよね。いつまで経っても住人だという感覚がないんです。いつのまにか、地元よりも東京の方が住んでいる時間は長くなっちゃったんですけど(笑)」  そう話す長澤だが、デビュー間もない10代の多感な時期を過ごしたのもまた東京。唯一心を許せる場所があるらしい。 「JR中央線の中野

映画で辿る、東京ノスタルジー。

 1983年、ドイツ人監督のヴィム・ヴェンダースは、ドキュメンタリー映画『東京画』を撮ろうと思い立つ。テーマは、敬愛する小津安二郎の映画のような風景が、東京にまだ残っているかを検証することだ。しかし、彼の目に映ったのは、小津のそれとは似ても似つかぬ、混沌とした東京の姿だった。本作を今観ると興味深いのは、そこにもまた失われた東京が記録されていることである。歴史を遡れば、初めて東京がフィルムに収められ

「80年代」的美学を否定したレニクラの「90年代」。

 半年ほど前から文藝春秋digitalで、『90's ナインティーズ』という半自伝的小説を執筆・連載しています。  物語の主な舞台は、1995年。東京・下北沢のライブハウス〈CLUB Que〉。実際に出会ったサニーデイ・サービス、N.G.THREE、エレクトリック・グラス・バルーン、PEALOUT、Pre-School、WINO、PENPALSなどなど、先輩バンドや同年代の仲間たちとの想い出をフ

GEZANの演奏に魂が震えます。|崎山蒼志 → 佐久間宣行

 崎山蒼志です。『ゴッドタン』が大好きなので、番組を手がける佐久間さんがラジオで僕の曲をかけてくださったと聞いたときは、驚いたと同時に嬉しかったです。前回教えてもらった『千鳥のニッポンハッピーチャンネル』、面白くて声を出して笑いました(笑)。誇張されたトレンディドラマあるあるとノブさんのツッコミが最高ですね。お返しに、僕が尊敬するオルタナティブロックバンド・GEZANのライブ映像『DRIP TOK

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