ART

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写真家・山本あゆみが初の写真集『foam』を上梓。

 BRUTUSでもお馴染みの写真家・山本あゆみが初の写真集で撮ったのは、故郷・鳥取。仕事を通じて鳥取を訪れる機会が増えたことを機に、故郷の美しさに改めて気がついた。 「2016年頃から、急に自分の慣れ親しんだ風景が綺麗に見えてきたんです。地元いいな、光が美しいなと。それで少しずつ撮り始めました」  写真集に収められたのは、美しく、どこか切ない日常の瞬間。ページをめくれども、「いかにも鳥取」な風

Tokyo(2017)| アンドレアス・グルスキー

 高さ2.5×幅4mほどもある巨大な写真で圧倒するのは、ドイツ生まれの写真家アンドレアス・グルスキー(1955〜)です。風景をいくつにも分割して撮影し、画像をつなぎ合わせることで、一枚の高解像度の写真を作り上げているんだとか。東京の家々の風景がやや斜俯瞰の位置から写されたこの作品。ええ、なんてことはない、ありきたりな住宅街の景色です。が、大きな画面に近づいてよくよく眺めると、一軒一軒の家の細部まで

【話題のチーム】骨董界に新風を吹き込む"古物商集団"を知っていますか?

どこか一般的な骨董やアンティークとは表情が違う。独自の審美眼で、時代や用途に固執しない商品を扱う古物商集団〈tatami antiques〉。代表の奥村乃さんを中心に6〜7人の流動的なメンバーが集める古物は、主に海外に向けて発信される。そして時に、それらをインスタレーションしてみせるその活動は、業界内でも異色。彼らは、紋切り型の骨董の世界を拓こうとする表現者でもあるのだ。奥村さんとメンバーの2人に

Pollock and Tureen Arranged by Mr. And Mrs. Burton Tremaine, Connecticut (1984)| ルイーズ・ローラー

 ニューヨーク在住の写真家、ルイーズ・ローラー(1947〜)。ほかの作家が手がけた作品の美術館での展示風景や、アートコレクターの邸宅内に飾られている作品を撮影し、それをそのまま彼女自身の“作品”にしてしまうアーティストです。上の写真では、スープ壺と、その上に展示されているジャクソン・ポロック(絵の具を缶から直接ペッペッと飛ばした作品が有名)の抽象画の一部が見えます。「こんなの写メでも撮れるじゃん」

[11月15日〜] 5年ぶりの大型個展。吉田ユニ個展『Dinalog』

吉田ユニ個展『Dinalog』、ラフォーレミュージアム原宿で絶賛開催中♪  独創的なビジュアル表現で観る者を魅了するアートディレクター・吉田ユニ。彼女にクリエイティブの流儀を尋ねた。 「クライアントの希望、私が表現したいこと、観る人の期待、その3要素が交差するポイントを見つけることを一番に考えます。そこで重きを置くのは、やはりブランドのトーン&マナー。あとは商品のそれまでをリサーチしたり、掲示場

[〜12月22日] 心揺さぶる素晴らしい映画や音楽が、失われつつあるという現実。『小松左京展―D計画―』

8歳で小松左京原作のSF映画『日本沈没』と出会い、「人生を狂わされた」という樋口真嗣さん。そこから映画界に足を踏み入れ、2006年には自ら同作をリメイク。作品への思いは今も格別だ。 「人類が滅亡してしまうような大変なことが起こるかもしれない可能性を、みんな小松左京さんから教わった。でも、若い人たちに聞いたら、名前も知らない人が多いんですよね。知っていて当たり前だと思っていたので、とても驚きました。

[話題の演劇] 演劇がコラージュ作家に与えたもの。『消しゴム山』

「Summer Fiction」などの代表作で知られ、コラージュの手法を拡張し続ける金氏徹平は、岡田利規との演劇『消しゴム山』の準備中。佳境を迎えてもなお最終形は見えず。「物のための舞台。非常にわかりにくいことをやろうとしています」。2011年、同氏との初の共作が転機となり、演者や言葉、照明の技術、劇場空間の仕組みまで、コラージュの素材が一気に広がった。とはいえ「演劇で得たものを彫刻にどう戻すかに

Splitting(1974) ┃ ゴードン・マッタ=クラーク

 まるで包丁で家を切断したような、うーん、不思議な光景。そういえば、街では「建てる」ことばかりに目が行きがちですが、「壊す」現場を目撃すると妙な気分になりませんか? パワーショベルでガラガラと解体される家屋の内部をちょっと盗み見て、そこに住んだ人の気配を感じたりして。特に日本の住宅は「スクラップ&ビルド」と言われるように、壊して建てるのが当たり前。解体現場を見る機会も多いような気がします。そこに奇

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