ロックバンドに正しさを求めるな! 自分道を突き進み続ける漢(おとこ)バンドの極意。

「まさにそれが言いたかった」。溜飲の下がる痛快な歌詞。バラエティに富んだサウンド。200%魂を込めた歌声。怒髪天のライブをみんなが体験したら、世の中はもうちょっと生きやすくなるんじゃないか? 2年ぶりにニューアルバム『夷曲一揆』を発表したばかり。ロックバンドの原点回帰を謳った一枚。世知辛い現代を生き抜く術を、ボーカル&歌詞担当の増子直純さんに聞いてみました。 *  新譜のジャケットは裸にフンドシ

指輪とともに投げ捨てたホイットニーの輝かしき人生。

1997年5月中旬、ホイットニー・ヒューストンは東京ドーム公演のため都内ホテルに夫ボビー・ブラウンとともに宿泊していました。この来日時、ホイットニーはコンサートのための体調管理を含め多忙を極めます。付き添いで来ていた亭主ボビーは、もともと日本でも彼の髪形や服装を真似したフォロワー「ボビ夫くん」が生まれるほど一世を風靡したスーパースター。しかしこの頃には、プライベートでの素行不良を積み重ね完全に低迷

世界中で個展を開催、さらに新作まで発表する蓮沼執太の多忙な一年。

 蓮沼執太フィルハーモニック・オーケストラ(以下蓮沼フィル)が、4年ぶりの新作『ANTHROPOCENE』を発表。前作から約4年間経っているが、蓮沼自身はこの年始に『windandwindows』を発表したほか、さまざまなジャンルへ楽曲提供も行いつつ、音楽を中心とした個展『Compositions』を北京とNYで、東京では『 ~ ing』を開催。超多忙なこの一年を少し振り返ってもらった。 「これま

ニューアルバムを発表した翌週に、もう1枚新譜をリリースした曽我部恵一。

曽我部恵一が、昨年12月7日に『ヘブン』、続いて14日『There is no place like Tokyo today!』という2枚のアルバムを連続で発表した。自身で〈Rose Records〉を立ち上げてから、さまざまな名義を使い分け、リリース数の多い曽我部だったが、前作からのインターバルが1週間というのは初めてのこと。   さらに、音楽的にも衝撃的なのは、まず『ヘブン』は完全にラップアル

初恋って、女の子が初めて自立する、そんな瞬間なんだと思います。| 広瀬すず(女優)

初恋。 初恋って、女の子が初めて自立する、そんな瞬間なんだと思います。 親とか友達とか、誰かに与えられた感情じゃなくて、自分の内側から起こってきた感情に素直になれる。ピュアなんだけど、すごく強いもの。 斉藤由貴さんの「初戀」は、音楽を聴いているっていうよりも、きれいな時間の中に自分が流れているような感覚になりました。まるで、映画の一シーンを見ているような、フワフワとした不思議な、でもすごくナ

少年時代の瑞々しい夏が蘇る。アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』。

子供の頃に経験した夏っぽいイメージは、いつまでも脳裏に焼き付き、何かの瞬間にものすごい速さで蘇ったりする。まさにそんな夏のまぶしさをギュッと詰め込んだのが、アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』だ。29歳という若さで本作に挑んだ石田祐康監督は、疾走感のある独自のアニメーション作品を高校時代から発表してきた注目の存在。女優の蒼井優が、物語のキーパーソンとなる“お姉さん”の声を務め、作品の魅力を深

新世代J−POPの感覚的なことば。

「2000年代のJ−POPの歌詞は、等身大や共感に焦点を絞って書かれたものが多かった」そう話すのは、J−POPに精通する音楽ジャーナリストの柴那典さん。一つの要因が、“着うた”だった。「今や着うたは失われた文化ですが、J−POPカルチャーの中では無視できないほどの影響があった。そこから女性シンガーソングライターのカリスマが登場し、その代表が西野カナ。彼女の歌詞の一番の特徴が、同世代の女子のライフス

SPIRITLAND

 音楽は、今やあまりに気軽な存在。スマホ一台あれば、プレイリストをどこへでも持ち歩けるし、Wi−Fi環境で好きな楽曲にいくらでもアクセスできる。でもその利便性が、逆に音楽の世界に没頭するための集中力を奪っているのではないか。そんな状況を憂えたサウンドエンジニアのポール・ノーブル氏。音楽を聴く時間をもう一度特別な体験にしたいと、音にこだわったカフェバー〈スピリットランド〉を作り上げたのは、2年前のこ

聖地を目指して無心で歩くスペイン巡礼の旅。|神田松之丞

 数えたら365日のうち360日働く休みのない生活。好きなことなので苦ではない。むしろ楽しい。ただ、二ツ目になりたての頃、同期とアジア各国へ足を延ばしたような自由気ままで開放的な時間はもう味わえないと諦めていた。そんな折、結婚することになり最後の長期旅行だと妻と一緒に選んだのが、カトリックの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼。ひたすら歩いた2週間。疲労で体はガタガタだけど、無心になり自分

あらゆる思い込みをなくし、ボーダーレスに生きる。|高橋ヨーコ

 昔は心を開放できる瞬間といえば、誰にも会わずに過ごす時間でした。一人になりたくて旅に出ることも多かったです。しかし、アメリカで生活するようになってから、人と一緒にいることで生まれるものがあることが、少しずつわかりかけてきました。ボーダーレスに生きることも、常に意識していること。子供の頃から、国境や人種、年齢、性別などあらゆる境界線があることに違和感を持っていました。思い込みを取り払うことで、もっ

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