原田知世が歌う、穏やかなスタンダード。|原田知世

 丁寧に練り上げられたアレンジと、優しい歌声。昨年、5年ぶりに発表した『noon moon』に続き、間髪入れずにカバー集『恋愛小説』を発表する原田知世さん。「昨年、ご一緒したバンドのメンバーが素晴らしかったので、早く新作が作りたい気持ちでいました。スタンダードからジャズまで、ゆっくり聴いていただきたい作品です」

前妻を冥界送りに? B・フェリーの来日。

 2月14日、サウス・アフリカのケープ・タウンに始まったブライアン・フェリーのワールド・ツアーは、オーストラリア、ニュージーランドを経由して、アジア圏唯一となった日本公演は大阪、東京の2か所で3月11日・13日、そして、その後、ヨーロッパ、USAを巡り、9月5日、カナダはバンクーバーで終了する。半年以上の、まさに世界を巡る全45公演、普通に旅しても疲れ果てるはずだが、公演ごとに23曲を歌いながらの

Special Education

 住宅街の一角に立つ瀟洒な一軒家。明るいピンク色に縁取られた三角屋根は、近所でもかなり目立つ。このおとぎ話に出てきそうなメルヘンチックな建物だけでも十分ユニークだが、ここが数々の天才ミュージシャンを輩出した場所だと知れば、さらに驚くのではないだろうか。  マヌエル・サウメル音楽学校。19世紀に活躍した高名なキューバ人ピアニストの名前を冠したこの名門校は、1971年に創設されている。日本でいうところ

World-Class Player

 日が沈み潮風が吹き始める頃。海岸沿いのマレコン通りには、夕涼みがてら人々がたくさん集まってくる。家族連れやカップル、そしてゲイのコミュニティまで様々だけど、彼らを目当てにミュージシャンたちも現れる。リクエストに応えて演奏し、チップをもらって稼ぐのだ。俗にいう“流し”のミュージシャン。彼らもまた大半が音楽学校を卒業しているというのが驚きだ。  通常、音楽学校ではクラシックが基本で、キューバ音楽を勉

Instrument Maker

 音楽学校を卒業し、資格を手に入れたからといって、簡単にミュージシャンとして活動できるかというと、まだまだ壁があるという。その一つが、楽器を手に入れるということ。  マヌエル・サウメルもそうだが、音楽学校に入学すると、そこにある楽器を貸してもらえる。だから、在学中は楽器に関して困ることはない。でも、卒業してしまうと、借りていた楽器は当然返さなければいけない。となると、自分の楽器を探す必要が出てくる

Coming Generation

 一般的にキューバのミュージシャンの目標となるのが、世界を股にかけて活躍すること。もちろん、いくら音楽大国のキューバであっても、そうそう簡単なことじゃない。そんな中、若くして実現してしまった一人が、パーカッション奏者のジャロルディ。キューバが誇るジャズピアニスト、チューチョ・バルデスのツアーメンバーであり、英国のDJジャイルス・ピーターソンのプロジェクト、ハバナ・カルチュラにも参加するなど、ジャン

衝動と客観性を持つハイブリッドな芸術家。|小袋成彬

 音楽業界で裏方として活動していた小袋成彬のソロデビュー。世に出るべくして出た才能という形容がぴったりに思えるが、彼は自らを「生粋の音楽家ではない」と評する。「僕は孤独な芸術家に憧れているタイプの社会人」。聞けば、高校野球に熱中した時代や、就職活動の経験もあるという。冷静で客観的な経営者という立場でいることも、自らの内面を音楽という形で表現することもできるバランス感覚の持ち主。相反するように思える

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