蠍座の星模様
財産の取り扱い
火星(意欲・欲求)と木星(成長・拡大)がぴったりと重なる場所は、「財産」や「相続」を表します。そこには、自分一人の考えでは動かせない「財」という意味も含まれています。遺産はもちろん、集合住宅での積立修繕費や企業の資産など。今週は、こうした広い意味での「共有財産」の運用や分配について話し合いが行われるかもしれません。
また、この火星・木星の2天体に、魚座エリアで逆行する土星(節度)がブレーキをかけるようにコンタクトします。アグレッシブに財を動かしたい人と、現状維持をしたい人とが対立しそうです。今週浮上する議論は、11月になるとひとつの答えに辿り着くでしょう。革新派が保守派の信頼を得ることで話が進みそうです。
逆行中の水星(思考)は獅子座エリアに戻り、太陽と重なります。この2天体は牡牛座エリアの天王星(改革)とぶつかり合う角度をなします。これは、痛みをもたらしやすい星の配置。蠍座は、獅子座・牡牛座と同じ「固定宮」なので、この配置の影響をダイレクトに受けます。
依頼主から手直しの要請やクレームが入ったり、契約内容が見直されたりしそうです。制作物を世に出した後で記載ミスや誤表記が見つかるかもしれません。迅速に対応できれば、大きな問題にはならないでしょう。もしくは、目立ちたくないのに、仕事で人前に出なくてはいけなくなるかもしれません。
今週の全体の空模様
時代の新陳代謝
占星術における太陽はさまざまな意味を持っています。共通しているのは、傍流に対するメインストリーム、周縁に対する中心、陰に対する光という性質です。太陽は時代の中核を表し、ときに権力そのものを象徴します。
今週の星の配置は、社会におけるこうした太陽的要素を揺るがすものかもしれません。
逆行中の水星(知性)が獅子座エリアで太陽と重なり、かつ、牡牛座エリアの天王星(改革)と激しい角度でぶつかります。そこから火花が散り、ショッキングな出来事が引き起こされます。それは、今ある社会の仕組み自体をシビアに問い直す動きを生み出すでしょう。
「正しさ」とは時代を超えて普遍的に存在するものではない、と気づくことが重要です。「これが良い」という感覚は、ある社会の視線によってつくり上げられたものでしかありません。
魚座エリアを逆行する土星(試練・節度)が乙女座エリアの金星(愛と喜び)と対向します。魚座と乙女座が持つ、修道女のような慈愛や癒やしのエッセンスが降り注ぐでしょう。愛について、また何かを信じ身を委ねることについても、見直しが進みそうです。
逆行する土星と、双子座で重なっている火星(意欲・闘争心)、木星(拡大)とがハードな角度を取ると、魂の声を偽らずに訴えていく力が膨らんでいくでしょう。言葉にならないその声は混沌とした場所から生じ、海のうねりのような力強さを持っています。人々を導くエモーショナルなメッセージが、音楽のように広く響いていくときです。
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