山羊座の星模様
整える喜び
目標とそこにたどり着くための鍛錬方法が明確なとき、12サイン(星座)の中でいちばん生き生きするのは山羊座です。野心と体力に溢れ、自惚れずに鍛錬を続けられます。努力を努力と思わずに淡々と研鑽するところが、山羊座の最大の才能でもあります。
今週、火星(欲求・闘争心)と木星(成長・拡大)が重なる場所は、「準備室」のような意味があります。社会という舞台に立つ前に、作法や規律をしっかりと教え込まれる場所。子どもじみたわがままな気持ちを抑え、大人としての振る舞いを身につけるイメージです。
他の星座であればうんざりするような特訓も、山羊座はすんなりと受け入れ、自分の力にしていけるでしょう。楽しく鍛錬していく姿が浮かびます。
逆行中の土星魚座がもたらす「友人からの甘い誘惑」を躱すことができれば、大きな成果を得られるはずです。
乙女座エリアには金星(喜び)が輝いています。この場所は山羊座にとって、叡智や宗教、哲学を意味しています。高い理想を描いてその方向に進みたくなるでしょう。
また、逆行中の水星(思考)は獅子座エリアに戻り、太陽と重なります。この2天体は牡牛座エリアの天王星(改革)とぶつかり合います。目指す道の先輩に教えを乞うことができるでしょう。ただ教わるだけでなく、自己流のやり方を見つける楽しみにも出合えそうです。周囲に気を使わずに堂々と自分のことだけに集中することができるときです。
今週の全体の空模様
時代の新陳代謝
占星術における太陽はさまざまな意味を持っています。共通しているのは、傍流に対するメインストリーム、周縁に対する中心、陰に対する光という性質です。太陽は時代の中核を表し、ときに権力そのものを象徴します。
今週の星の配置は、社会におけるこうした太陽的要素を揺るがすものかもしれません。
逆行中の水星(知性)が獅子座エリアで太陽と重なり、かつ、牡牛座エリアの天王星(改革)と激しい角度でぶつかります。そこから火花が散り、ショッキングな出来事が引き起こされます。それは、今ある社会の仕組み自体をシビアに問い直す動きを生み出すでしょう。
「正しさ」とは時代を超えて普遍的に存在するものではない、と気づくことが重要です。「これが良い」という感覚は、ある社会の視線によってつくり上げられたものでしかありません。
魚座エリアを逆行する土星(試練・節度)が乙女座エリアの金星(愛と喜び)と対向します。魚座と乙女座が持つ、修道女のような慈愛や癒やしのエッセンスが降り注ぐでしょう。愛について、また何かを信じ身を委ねることについても、見直しが進みそうです。
逆行する土星と、双子座で重なっている火星(意欲・闘争心)、木星(拡大)とがハードな角度を取ると、魂の声を偽らずに訴えていく力が膨らんでいくでしょう。言葉にならないその声は混沌とした場所から生じ、海のうねりのような力強さを持っています。人々を導くエモーショナルなメッセージが、音楽のように広く響いていくときです。
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