アート

タロット・ガーデンの彫刻作品|ニキ・ド・サン・ファル

チンキビジュツ〜世にもおかしなアートの世界〜

No. 940(2021.06.01発行)
京都で見る、買う、食べる、101のこと
©Laurent Codominas Courtesy of The Tarot Garden.

 1930年にフランスで生まれ、アメリカで育った、ニキ。モデルとして活躍したものの、20代前半に心を病んでしまいます。ところがセラピーのために絵を描き始めたことがきっかけで、芸術家としての道を歩むことになりました。1960年代には、政治家や教会をかたどった彫刻や、絵の具を、銃で撃ち抜くパフォーマンスを各地で行います。その後、女性や生き物をモチーフに、巨大でカラフルな彫刻を作ることに大転向。きちんとした美術教育を受けたことがなかったため、彼女の作品はアウトサイダー・アートと呼ばれますが、ま、そんなことはどうでもいいのでしょう。20年以上かけて1998年、タロットから着想を得た彫刻群を設置した「タロット・ガーデン」をイタリアでオープンします。2002年に亡くなるまで庭園での制作は続きました。ニキの作品はガウディのサグラダ・ファミリアを彷彿とさせるし、岡本太郎を思わせもします。芸術家が行き着くところは幾通りもあれど、どこか一つにする場所があるように思えるんですね。

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文/
中村志保

本記事は雑誌BRUTUS940号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は940号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.940
京都で見る、買う、食べる、101のこと(2021.06.01発行)

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