ライフスタイル

京都名物? ラガーマンのオーナーシェフ。

生島淳の僕しか知らないアスリートの秘密

No. 940(2021.06.01発行)
京都で見る、買う、食べる、101のこと

「京都」といえば、私にとってはラグビーの町だ。

 もうだいぶ古い話になるが、1984年に制作されたドラマ、『スクール☆ウォーズ』のモデルとなった伏見工業があるし(最近、京都工学院という校名に変更になって、なんだかさびしい)、当時、大学でいちばん強かったのは同志社だ。

 京都によく足を運ぶようになったのはこの15年ほどだが、とにかくラグビー経験者があちこちにいることに驚く。

 特に、飲食関係に楕円球愛好者が多い。私の贔屓の川端二条の〈赤垣屋〉は、昭和24(1949)年から同地で店を構える居酒屋の名門中の名門。今も店に立つ3代目はロック、4代目はセンターと親子でラガーマンであります。

 そして〈赤垣屋〉から北上、宮本武蔵の決闘の場所として有名な一乗寺。ここには〈アルザス〉というフランス料理を出すお店がある。ここのオーナーシェフは一人で店を切り盛りしているのだが、料理をサーブする時に、必ず駄洒落を入れる。そのオチを先に言ってはいけない。「キィィィィ!」と怒られる。とまあ、軽いやりとりがあるのが楽しいのだが、会話を交わすうち、山田五郎に似ている三重県出身のオーナーは高校までラグビーの経験者で、今も京都府の高校ラグビーの決勝を欠かさず観ていることを知った。いい人である。

 なお、アルザスはコロナ禍以降、予約困難店に。このところ、5連敗中。駄洒落シェフとの再会はいつになるか?

ライフスタイルカテゴリの記事をもっと読む

いくしま・じゅん

スポーツジャーナリスト。近著に『どんな男になんねん』などがある。

イラスト/
土車大八

本記事は雑誌BRUTUS940号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は940号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.940
京都で見る、買う、食べる、101のこと(2021.06.01発行)

関連記事