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芸守(奈良県/桜井市)

みやげもん

No. 940(2021.06.01発行)
京都で見る、買う、食べる、101のこと
芸守600円(談山神社☎0744・49・0 001)。

能の発祥地でいただく諸芸上達のお守り。

 藤原鎌足を御祭神に祀る、奈良県桜井市の談山神社。藤原鎌足といえば大化の改新の立役者ですが、その大化の改新について中大兄皇子と談合した場所が、この談山神社の鎮座する山だったと伝えられています。当時、飛鳥の法興寺(今の飛鳥寺)で、蹴鞠会が行われた際、そこに参加した藤原鎌足は、聡明な皇太子として名高かった中大兄皇子と出会います。その後、2人は多武峰の山中に登り、大化の改新についての談合を行いました。以来、この山は「談い山」または「談所ヶ森」と呼ばれるようになり、談山神社の社号の由来ともなっています。神社の創建は701年。鎌足公の長男である定慧和尚は、唐へ留学して帰国した後に、父の墓を縁のある多武峰に移し、十三重の塔を建てました。そこに社殿が建ち、鎌足公の神像が祀られたことが、この神社の始まりとなっています。

 また、社殿は能の発祥地といわれ、芸事の聖地としても知られています。その歴史にちなみ、授与されているのがこの芸守。人の形をした非常にユニークなデザインで、諸芸の上達を願う参拝客に人気の授与品です。

藤原鎌足と中大兄皇子の出会いのきっかけとなった蹴鞠会にちなんだ『けまり祭』の様子。
能の発祥地といわれる本殿。
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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS940号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は940号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.940
京都で見る、買う、食べる、101のこと(2021.06.01発行)

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