【朝から晩までラテン】HIKIXOU/RUBIA

グルマン温故知新

No. 938(2021.05.01発行)
HOME SWEET HOME 居住空間学2021

朝も昼も夜も、ラティーノ気分で。

ライフスタイルの変化に伴い、外に出かけて朝ご飯をゆっくり楽しもう、という人が増えている昨今。昼夜のみならず、朝からお国柄あふれる料理でもてなすラテン系レストランが立て続けに登場した。スペインバスクかメキシコか、明日の朝はどちらに行こうか。

【HIKIXOU ●白金高輪】5坪の空間にバスクの魅力をぎゅっと凝縮。

 白金高輪駅の程近くに登場したバスクバル〈HIKIXOU〉。朝ご飯に始まりランチ、おやつタイム、そしてディナーと、各時間帯で違った顔を見せる。

 まず朝は、スペインの定番朝ご飯「トルティージャ」が主役だ。隣にある同系列のバスク菓子店〈メゾン・ダーニ〉で焼いた特製のパンやサラダ、飲み物で一日をスタート。

 昼は、煮込み+ご飯のワンプレート「アショア」を。香りがよくサラッとした煮込みとフライドオニオン入りピラフがマッチ。青唐辛子の酢漬け、パクチーなどトッピングも多彩だ。

 さらにカフェタイムには〈メゾン・ダーニ〉や、同じく同系列ですぐ近くにある〈ガスタ〉のバスクチーズケーキとお茶を、ここで味わうことができる。

 そして夜は「ジャンボンドバイヨンヌ」「真鱈のクロケッタ」などのタパスや温菜、肉料理を豊富なお酒とともに。

 各時間帯でバスクの味に触れられる、バスク愛に満ちた店だ。

シェフの宮﨑恵太さんはバスク料理店のほかフレンチでの経験も。
アショア

ランチメニューの「アショア」は、挽き肉やみじん切り野菜を煮込んだバスクの伝統的な煮込み料理。鹿児島「さつま純然鶏」やトマト、タマネギを鶏のだしで煮込んでオレガノやクミンなどの香辛料を効かせ、ほのかにスパイシー。ピラフとともに。1,380円(スープ付き)。朝は「ひとくちアショア」580円も。

トルティージャとバタートースト
トルティージャとバタートースト

朝食のジャガイモとタマネギ入りのオムレツは、スペインの国民食。バスクの唐辛子パウダーで香りをつけた野菜入りソースやアリオリソースと。680円。トーストの生地には、オリーブオイルを練り込み軽やかに。300円。

ニュージーランド産スプリングラム 背肉のグリル アショアドヴォー

夜の看板メニューは、くせが少なく軟らかな仔羊。塊で焼いてから切り分けるからしっとり。仔牛のだしのソースやグリーンピースのピュレなどとともに。2,860円。

バスクの旗に使われるグリーンを基調にしたファサード。

【RUBIA ●渋谷】最新型のメキシカンで、ブランチもディナーも。

 稀少なブルーコーンの粉を使ったトルティーヤで作るタコスを、朝から楽しめる。オーナーのSARASAさんは、DJとしてメキシコを訪れて以来、タコスに魅せられ、日本タコス協会を設立、代表理事を務める。2017年に渋谷に開いたカジュアルメキシカンに続き、今年この店をオープン。先駆けて現地の有名レストラン〈Pujol〉で自ら研修するほどの熱の入れようだ。

 この店では「メキシコの伝統と和をミックスしたファインダイニング」を掲げ、メキシコシティで日本食レストランを多数経営するエド・コバヤシさんとコラボレーション。料理にはユズコショウやシソ、ミョウガなどの日本の素材を積極的に使う。

 オープンから14時30分までのブランチメニューでは、タコスのほかメキシコ式のコンチネンタルブレックファストなども。ディナータイムは、コンテンポラリーな料理をアラカルトで。メキシカンへの固定観念を心地よく覆される。

シェフの山崎さんはメキシコをはじめとする各国で経験を積んだ。
3 タコス

ブランチのタコスセットは、6種から3種を選ぶミニサイズのタコスとスープ、サラダ、ドリンク付きで1,980円。写真は上から時計回りに「万願寺唐辛子、ベビーコーン、柚子胡椒玉ねぎクリーム」「ピリ辛チョリソーとマッシュポテト」「ラム肉のバルバコア 紫キャベツとアマランサスのブーケ(+110円)」。

イカ墨の揚げタマル マンゴーチリ 
魚介の出汁

トウモロコシの粉とラードを混ぜた生地の中に具材を入れて蒸し焼きにする料理「タマル」をアレンジ。イカとイカスミを入れて揚げ、魚介のだしとともに。1,650円。

鴨胸のロースト レッドマサ ビーツフリホーレス

皮目を香ばしく焼いた鴨の胸肉に添えたのは、ピンクのトウモロコシ、トマト、ビーツと豆の、彩りの美しい3種のソース。チップはホウレン草とタピオカ。2,200円。

グレーで統一され、料理を引き立てるシンプルな空間。
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HIKIXOU/ヒキショウ

電話:03・5420・1929
営業時間:8時〜11時30分LO。11時30分〜15時30分LO、17時〜21時LO。
酒:ビール800円〜。グラスワイン900円〜。ボトルワイン5,000円〜。
価格:タパス640円〜。サラダ780円〜。温菜750円〜。肉料理2,200円〜。
席数:カウンター7席。テーブル1卓2席。

東京都港区白金1−11−15。火曜休。交通:東京メトロ白金高輪駅から徒歩3分。2021年4月に開店。ワインはスペインフランスのものが中心。そのほか、バスクのクラフトビール「パゴア」1,050円やシェリー酒800円〜も取り揃える。カフェタイムは14時〜15時30分。また、お昼のアショアはテイクアウトもできる(11時30分〜15時30分)。席の予約はディナータイムのみ可能。

RUBIA

電話:03・6416・5253
営業時間:8時〜14時30分LO。17時〜21時LO。
酒:ビール990円。グラスワイン1,320円。ボトルワイン6,600円〜。
価格:ブランチ1,430円〜。前菜1,320円〜。メイン1,980〜。タコス880円〜。
席数:テーブル11卓25席。

東京都渋谷区宇田川町13−4。月曜休(祝日の場合は営業)。交通:JR・京王井の頭線・東京メトロ渋谷駅から徒歩4分。2021年3月にオープン。シェフの山崎真人さんは、メキシコシティのモダンダイニング〈Quintonil〉で修業をした経験が。盛り付けや火入れの繊細さに、その経験が生かされている。2階は15時〜17時はカフェとして、18時からはミクソロジーバーとして営業。

photo/
Hisashi Okamoto
文/
小石原はるか

本記事は雑誌BRUTUS938号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は938号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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