エンターテインメント

「庵野秀明の演出術」

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZの「DIGGIN' RADIO SHOW」

No. 938(2021.05.01発行)
HOME SWEET HOME 居住空間学2021

綾波レイの手探りなアフレコ。

 宮藤官九郎さんのラジオ番組『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』に『エヴァンゲリオン』の綾波レイ役の声優、林原めぐみさんが出演、「庵野秀明監督の演出術」を語っていました。林原さんが現場で庵野監督が放った「レイは感情がないわけじゃなく、感情を知らない」という言葉を紹介しながら、どのように声で表現していったのかを振り返ります。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では、新たに登場した黒いレイと、それ以前の白いレイの演じ分けの際には同じセリフを十数回、やり直したのだとか。演出を噛み砕いて説明するのではなく、漠然と「ちょっと違う」と言う庵野監督の頭の中にあるイメージを毎回、手探りで探しながら演じる必要があるため、「時々、名もなき壺作り職人のようだなと思う時がある」とも話す林原さん。それでも長く続けてきた分、監督のニュアンスが次第にわかるようになってきたそう。そんな話を聞いた宮藤さんが「そのわかっちゃっている感じがちょっとイラッとくることもある」と演出家視点から話し、林原さんが「なんだと? 初めて聞いたぞ、そんな話!」と反応する場面も。演出家としては、演者の持っている引き出しではないところから出してほしい場合もあるんだそうです。宮藤さんと林原さんの演出をする側、される側の違いが際立つ、とても興味深いお話でした。

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みやーんZZ

膨大な書き起こしアーカイブを公開するサイト「miyearnZZ Labo」を運営。その一方、『アフター6ジャンクション』のオフィシャル書き起こしも担当している。

文/
みやーんZZ

本記事は雑誌BRUTUS938号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は938号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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