エンターテインメント

野良犬からガッツリ飼い犬へ(DJ松永)

TVウォッチャー綿貫大介のパンチラインテロップ

No. 937(2021.04.15発行)
やっぱりマンガが好きで好きで好きでたまらない

 DJ松永を「激辛に挑戦したりゴミ屋敷レスキューをしている人」だと認識している方、もしかしたら多いかもしれない。HIP HOPユニットCreepy Nutsのメンバーで、世界大会で優勝経験のあるDJだなんて事実はどこ吹く風。彼はテレビに求められるがままに、バラエティ番組に順調に染まっている。1年前に『あちこちオードリー』に出演した時は、テレビは「都合のいいように編集する」「人の人生をどう思っているのか」「作っているやつは酔狂」と批判していたのに。あの頃は“何も持たない強さ”が彼を野良犬のごとく噛みつかせていたが、今やレギュラーを抱える売れっ子。先日同番組に再出演した際には「傷つくスタッフさんがいると思うともう同じこと言えない」と今の心情を吐露。いつの間にか従順なテレビタレントへと大化けしていたのだ。さらに、今春はドラマで俳優業に挑戦するなど、その勢いはすさまじい。ただこんな時こそ、週刊誌には注意してほしい。今はHIP HOP育ちのZeebraですら不倫謝罪する時代。ラッパーもDJも社会規律を無視することは許されない。R−指定、どうかDJ松永のリードをしっかり握っておいてくれ!

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わたぬき・だいすけ

編集者・ライター。ミレニアル世代を代表するテレビっ子。近著に『ボクたちのドラマシリーズ』。

文/
綿貫大介

本記事は雑誌BRUTUS937号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は937号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.937
やっぱりマンガが好きで好きで好きでたまらない(2021.04.15発行)

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