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八角木守(京都府/京都市)

みやげもん

No. 937(2021.04.15発行)
やっぱりマンガが好きで好きで好きでたまらない
八角木守1,500円(八坂神社☎075・56 1・6155)。

素戔嗚尊に 守られし一族の 厄除け護符。

 日本各地に広まっている民間信仰である「蘇民将来」。素戔嗚尊にまつわる信仰で、「蘇民将来子孫也」と記した札を玄関に掲げ、疫病守護を願います。祇園祭で有名な京都の八坂神社も、素戔嗚尊をお祀りしていることから、この蘇民将来の護符が授与されています。

 蘇民将来とは、巨旦将来との兄弟で、兄の蘇民はとても貧乏でしたが、弟の巨旦はとても裕福でした。そんな2人の村に、南海を旅していた素戔嗚尊がやってきて、巨旦の家で一夜の宿を求めました。ところがケチな巨旦はそれを断ってしまいます。素戔嗚尊は、次に蘇民の家で宿を求めると、蘇民は貧しいながらも栗飯を炊いて、精いっぱいもてなしました。その蘇民の真心を喜んだ素戔嗚尊は、「疫病が流行ったら、“蘇民将来子孫也”と書かれた護符を持つ者は、疫病から逃れられるだろう」と約束しました。

 その故事にちなみ、祇園祭に参加する氏子はみな「蘇民将来子孫也」の護符をつけて厄除けを祈ります。また、家には、八角形の木製の「八角木守」を、玄関などに飾り、無病息災を祈る習慣も残っています。

毎年7月に行われる祇園祭の神幸の様子。
拝殿を大屋根で覆う「祇園造」の本殿は、昨年、国宝に指定された。
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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS937号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は937号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.937
やっぱりマンガが好きで好きで好きでたまらない(2021.04.15発行)

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