エンターテインメント

『ブックセラーズ』

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 936(2021.04.01発行)
猫になりたい
『ブックセラーズ』監督:D・W・ヤング/出演:デイヴ・バーグマン、ジム・カミンズほか/4月23日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。 ©Copyright 2019 Blackletter Films LLC All Rights Reserved

未来も、暗さも、皮肉も、すべて本への情熱です。

ホンマタカシ(以下H)
初めてニューヨークのストランドブックストア(*1)に行ったのは、えっと……、戦前だったっけな?
BRUTUS(以下B)
さすがに、そんな前じゃないですよね?(笑)
まあ、だいぶ前ってことだよね。いまだに営業してるって、すごいよね。多くの人はアマゾンで買っちゃうのにね。ニューヨークに行ったら立ち寄りたいもんね。トートバッグのデザインも色々あって楽しいし、お土産にもいいし、ニューヨークに行ったら映画に出てたアーゴシーブックストア(*2)でTシャツかトートバッグを買おう!
本じゃないんですか!
ニューヨークアートブックフェアに行ったことはあるけど、本家本元のニューヨーク・ブックフェアには行ったことないんだよね。すごい熱量なんだろね。それも暗い情熱。
暗いって言わない(笑)
レアブックへの情熱をなくなるものへのセンチメンタルで片づけるのは簡単だけどそれだけじゃないよね。紙に印刷するって産業革命だもんね。それがインターネット革命に取って代わられそうになってるわけで。若いブックディーラーが紙の本の未来について、みんなは悲観的だけど、あたしは楽観的よ それに対してアイデアがいっぱいあるもの! って言うのが印象的だったなあ。しかし、フラン・レボウィッツ(*3)の、知的な皮肉屋さんっぷりが最高でした(笑)

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*1

1927年創業。世界最大級の蔵書を誇る。

*2

1925年創業。家族経営の小さな書店。稀少な初版本などを専門に扱う。

*3

作家。著書に『どうでも良くないどうでもいいこと』など。

本記事は雑誌BRUTUS936号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は936号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.936
猫になりたい(2021.04.01発行)

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