ファッション

服の原体験、思い出せますか?

From Editors

No. 935(2021.03.15発行)
始まりの服。
今回の巻頭ページでは、三浦半島の大根農家に大変お世話になった。大地と向き合う農業って偉大です。すごく刺激されました。大井さんの畑にて、モデルの2人が三浦大根本数十本を抜き終えた図。写真は採用されなかったけど(汗)お疲れさまでした!

初めて自分で洋服を買いに行ったのは、確か中学1年生の頃(35年前!)だっただろうか。友達3人と自転車で30分ほどかけて、デパートが3つある街まで出かけた。比較的、若者向けの洋服屋さんが多く入居するビルのお店で、いま考えると赤面もののおかしなシャツを買って帰った。「小遣いとはいえ、この服はないだろう」と親に言われ、その日のうちに返品しに行った苦い想い出がある。その店のマネキンがケミカルジーンズにカンフーシューズを合わせていたことだけが、何故か鮮明に記憶に残っている。時代だなぁ。

家族は特にオシャレに興味のある感じではなかったが、間もなく姉が雑誌『Olive』を買い出して、”洋服を選ぶ”ということに初めて意識がいった。なにがカッコよくて、カッコ悪いのか。同じクラスにOlive少女(読者モデル)がいたことも、洋服や雑誌の世界に興味を持ち始めたキッカケだ。神奈川の田舎とも言い切れない郊外育ちの自分にとって、頑張っても横浜の元町商店街がせいぜいたどり着くオシャレな場所で、アメカジの店や古着店に行ってはネルシャツやデニムを買った覚えがある。お金もなくて、買えるものが限られていたあの頃。気にいった服は毎日でも着たかった。楽しかったなぁ。

アメカジ、スケーター、DCブランド、FDG、再びアメカジ、サーフ、ヒッピーといろいろハマったけど、最近の自分にこれといったテーマはない。「いつも古着着ているみたいだね」と言われるけど、ピカピカのおろしたての服を着るのが照れ臭いということだけはずっと変わらない。あなたにとって、変わったこと、ずっと変わらないものはなんですか?

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鮎川隆史(本誌担当編集)

本記事は雑誌BRUTUS935号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は935号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.935
始まりの服。(2021.03.15発行)

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