アート

Rear View Grey B (2017)|リチャード・ボスマン

チンキビジュツ〜世にもおかしなアートの世界〜

No. 935(2021.03.15発行)
始まりの服。
© Richard Bosman

「なんだか普段とは人が違うみたい……」。運転すると途端に気が大きくなる人っていますよね。ドライブデートをしたらフラれちゃった! なんてことがあったら、運転している自分を少し客観的に見てみるといいかもしれません。と、あなたがどんなタイプのドライバーかはさておき、運転中にバックミラーをチェックするのは大事なことです。でもよく考えてみるとこのバックミラー、前を見ながら後ろが見えるというなんとも面白いもの。ミラー越しに後ろの車を見たら、芸能人を発見したとか、鼻クソをほじっている人を目撃したとか、また、後部座席の子どもの寝顔を眺めてほっこりしたりと、思わぬドラマを映し出してくれます。そんなバックミラーの世界を描いた上の作品。作者は1944年インド生まれ、ニューヨーク在住のリチャード・ボスマンという画家です。ワンともスンとも言わず、あるワンシーンの主人公になった犬。「ご主人が見えていない後ろの景色にも、別の物語があるワン」と教えてくれているのでしょうか。

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文/
中村志保

本記事は雑誌BRUTUS935号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は935号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.935
始まりの服。(2021.03.15発行)

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