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爬竜船(沖縄県/那覇市)

みやげもん

No. 935(2021.03.15発行)
始まりの服。
爬竜船(那覇)。7,500円(琉球玩具製作所 こくら ryukyuhariko@gmail.com)。

初夏の風物詩、爬竜船競漕の木彫り玩具。

 毎年、旧暦の5月になると、沖縄各地の漁港では「ハーリー」と呼ばれる、爬竜船を使ってその速さを競うお祭りが行われます。爬竜船とは、船の舳先に竜の頭、艫には尾の装飾が取り付けられた船のこと。この爬竜船で競い合うことで、豊漁や航海の安全を祈ります。中でも、那覇のハーリーは盛大に行われ、テレビで生中継されるほどの風物詩となっています。

 沖縄ではこの爬竜船の木製玩具が、古くから子供たちに親しまれていました。時代とともに、新しい玩具に取って代わられてしまいましたが、沖縄の廃絶玩具の復元に努めていた〈琉球玩具製作所 こくら〉の古倉保文氏(故人)が復元し、現在に伝えられています。船は3色あり、青色が那覇、黒が泊、黄色が久米の船をそれぞれ模しています。この色には意味があり、那覇の青は「大和」を、泊の黒は「琉球」、久米の黄色は「唐」を表しているのだとか。〈琉球玩具製作所 こくら〉では、「琉球張子」と呼ばれる張り子玩具を主に製作していますが、こうした木彫り玩具のほか、土人形も手がけており、様々な琉球玩具の継承に努めています。

モーヤー ブトゥキと呼ばれる伝統舞踊の張り子人形。
唐獅子の張り子人形。
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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS935号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は935号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.935
始まりの服。(2021.03.15発行)

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