ライフスタイル

とにかく自由な、ラジオパーソナリティの兄。

生島淳の僕しか知らないアスリートの秘密

No. 934(2021.03.01発行)
なにしろラジオ好きなもので③

 今回はラジオ特集ということで、スポーツのことはお休みして、ラジオで番組をやっている私の兄のことを書く。

 兄は生島ヒロシといって、1998年からTBSラジオで朝5時台から『生島ヒロシのおはよう一直線』という番組のパーソナリティをやっている。もう70歳だが、40代後半からずっと早起きして仕事をしてるのだから、大したものだ。そういえば、10年前に亡くなった母は毎朝放送を聴いていて「息子が仕事してんだがら、寝でる場合ではねえ」と言っていた。

 私もスポーツの話で出演するのだが、スタジオに行くと驚くことばかりだ(母は兄弟共演を何より喜んでいた)。夏だと、冷えピタなのか、熱さまシートなのか判然としないが、額に冷却シートを貼りながら放送している。冬はもっと用意周到で、カイロをあちこちに貼り、襟巻き、ひざ掛けは必需品。兄はサプリメント・ラバーなので、放送後になにやら錠剤をくれるが、何をもらったのかいつも忘れてしまう。

 ただし、兄にも大敵がいる。花粉が飛ぶ時期は、生放送中にクシャミが出る。かなり盛大に。でも、それもラジオ芸のうちだと認められているところが強い。あと、放送時間に間に合うかどうか、微妙な時があるらしい。ある時なんぞは、結局間に合わず、タクシーの中から電話で生中継をやり始めた。10年前と比べ、ラジオはずいぶん不自由になったが、兄は自由人のままだ。これもまた、実力なのだろう。

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いくしま・じゅん

スポーツジャーナリスト。近著に『どんな男になんねん』などがある。

イラスト/
土車大八

本記事は雑誌BRUTUS934号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は934号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.934
なにしろラジオ好きなもので③(2021.03.01発行)

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