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「その窓から覗く景色に わたしはいません」

戌井昭人『沓が行く。』

No. 933(2021.02.15発行)
アイドルマスター

 その窓を開けて手を伸ばしてみたら、空から鳥がやってくるかもしれない。そしたら豆を一粒与えて仲良くなります。その窓から手を振ってみたら、向こうにあなたがいるかもしれない。でも、あなたは、わたしに気づかないふりをするだろう。仕方がないのはわかっています。だからわたしは悲しいふりをしながら、あなたの背中を眺めます。そして、鳥がやってきたら豆を与え、あなたの頭に、たっぷりの新鮮な糞を落下してもらうのです。

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いぬい・あきと

〈鉄割アルバトロスケット〉主宰。新著に『さのよいよい』(新潮社)など。著書多数。

編集/
村岡俊也

本記事は雑誌BRUTUS933号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は933号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.933
アイドルマスター(2021.02.15発行)

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