アート

Shuttlecocks (1992)|クレス・オルデンバーグ、コーシャ・ヴァン・ブリュッゲン

チンキビジュツ〜世にもおかしなアートの世界〜

No. 932(2021.02.01発行)
音楽と酒。

 1950年代よりアート界を席捲した、アメリカ発ポップアート・ムーブメントの一人、クレス・オルデンバーグ(1929〜)。身の回りにあるなんでもない物たちを超巨大化させた彫刻が有名です。日本にも彼の作品はいくつかあって、東京ビッグサイトには高さ15.5mにもなるノコギリが設置……というか、大地にぶっ刺さってます。そして上の写真は、美術史家の妻コーシャ・ヴァン・ブリュッゲン(1942〜2009)との共作。バドミントンのシャトルですね。ミズーリ州にあるネルソン・アトキンス美術館の野外に置かれています。制作されたのは1992年ですが、いま見るとどうも頭をよぎるのが、東京オリンピックのこと。そもそも開催できるのか、バドミントン競技に限らず選手たちはみな大変だろうな……と、重くのしかかり、大きすぎて打ちようのないシャトルが象徴的に見えてきます。ドラえもんが現れて、スモールライトでシャトルもコロナ問題も小さくしてくれたらいいのですが。

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文/
中村志保

本記事は雑誌BRUTUS932号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は932号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.932
音楽と酒。(2021.02.01発行)

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