エンターテインメント

【今回の国・インド】MVメイン、リアクション芸はナシ。

白武ときお「世界のYouTube急上昇」

No. 931(2021.01.12発行)
なにしろカスタード好きなもので。
映画のクライマックスシーンを切り取ったかのような、歌も踊りも演技もロマンスも入った『T−Series』のMV。公開2ヵ月で1億再生を突破。

 世界のYouTube急上昇を1ヵ月チェックして分析する連載。最初の国は「インド」。なぜインドか? 全世界に20億人以上のユーザー、100ヵ国80の言語に対応するYouTubeが、最大のユーザー数を誇るのがインドなのです。登録者数世界一のチャンネルもインドの『T−Series』。その人数は、1・6億人。日本の人口超え。ヤバい。

 急上昇欄は「MV」「映画」が8~9割。登録者数ランキング上位は、もれなく映画と音楽の制作会社が運営。『T−Series』もそう。ボリウッド産業はクオリティを保ちながら圧倒的なスピードで制作する体制が整っているので、上質なMVや短編映画を1日5本もアップしてます。エグい。

 バラエティ的な動画には、テロップが一切ない。言語関係なく楽しめるのは実験系YouTuberの「MR. INDIAN HACKER」。CO2ボンベを抱えて回転椅子に座り、ガスを噴射させると高速回転できるか? 『ガキの使い』でもやった体張りに挑んでいた。が、被験者のリアクションは薄く、スローや効果音も付けず、笑いに持っていかない。インドYouTuberは基本、ドキュメントで伝える。人口13億人もいるのにダチョウ倶楽部さんは誕生していないもよう。リアクション芸未開拓の地、チャンスを感じる人は渡印してみてください。

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しらたけ・ときお

放送作家。『しもふりチューブ』などのYouTubeチャンネルに加え、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』ほかテレビ番組も複数担当中。

文/
白武ときお

本記事は雑誌BRUTUS931号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は931号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.931
なにしろカスタード好きなもので。(2021.01.12発行)

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