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フェミニズム専門書店が東京に誕生。

BRUTUSCOPE

No. 931(2021.01.12発行)
なにしろカスタード好きなもので。
古今東西、さまざまなフェミニストの声を一堂に集めた本棚。小説、漫画、アートブックや、フェミニズムにまつわる身近なテーマを扱った雑誌『エトセトラ』など、ジャンルは多岐にわたる。

エトセトラブックスが女性の生き方やジェンダー問題を発信する空間。

 フェミニズムにまつわる本を出版するエトセトラブックスが運営する、フェミニスト書店〈エトセトラブックスBookshop〉が東京・新代田駅前に1月14日にオープン。2019年5月より下北沢の本屋〈B&B〉に棚を構え、このたび独立。お店の立ち上げ当初から女性の生き方やジェンダー問題を考えられる書店を作ることは念願だったと店長の寺島さやかさんは話す。

「コロナ禍下で平時は見えづらい問題が浮き彫りになったと思うのですが、その中の一つが、女性には安心して集まれる場所があまりにも少ないということです。エトセトラブックスが主催した6月のオンラインイベントに100人以上の方が参加してくれたこともあり、今こそ空間が必要だと感じました。本屋として、女性が抱える悩みのヒントになる本を提供しながら、同じ問題意識を持った人々がつながって語り合える場所にしたいなと」

 本棚には新旧、国内外、さまざまなジャンルが並ぶ。学術書から絵本まで、女たちの歴史が垣間見える選書だ。

「“フェミニズムは学者のもの、言葉も強くて怖い”と思う人がまだ多くいます。難しそうだと感じる人でも、例えば漫画を読むと身近に共感できることもある。『卒業式』(榛野なな恵)はおすすめです。まずは読みやすい本を入口にジャンルを広げていくと、フェミニズムの学びを得られます。それに、私たちが抱える問題は本一冊じゃ綴り切れない。繰り返し本棚の前に来てもらえるよう、さまざまな本を置いています」

 お店に足を運び気になる本を手に取れば、新しい世界が広がるかもしれない。

はじめての一冊には、『子どもと話す  マッチョってなに?』(現代企画室)がおすすめ。フェミニストの姉と初心者の弟の対話から、性をめぐる問題を考える入門書。お店で書店員に相談して、最良の本を薦めてもらうのもよい。

〈エトセトラブックスBookshop〉

東京都世田谷区代田4−10−18 ダイタビル1F☎非公開。12時〜20時。木曜・金曜・土曜営業。トークイベントや読書会なども開催予定。情報はInstagram(@etc.books_bookshop)にて。

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photo/
Ryu Maeda
text/
Yoko Hasada

本記事は雑誌BRUTUS931号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は931号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.931
なにしろカスタード好きなもので。(2021.01.12発行)

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