アート

JUN OSONがポップに描く"距離感"。

BRUTUSCOPE

No. 929(2020.12.01発行)
餃子♡愛
それぞれ異なる空間にいる人物が映る「Zoom」の画面や、多様な人々がぎゅっと集まった密な様子、自粛期間中に家で過ごす人を描いた作品など、新作20点以上が並ぶ。ガイコツや宇宙人など多様な"人"がモチーフに。 ©JUN OSON Photo: Miki Matsushima
それぞれ異なる空間にいる人物が映る「Zoom」の画面や、多様な人々がぎゅっと集まった密な様子、自粛期間中に家で過ごす人を描いた作品など、新作20点以上が並ぶ。ガイコツや宇宙人など多様な"人"がモチーフに。 ©JUN OSON Photo: Miki Matsushima
それぞれ異なる空間にいる人物が映る「Zoom」の画面や、多様な人々がぎゅっと集まった密な様子、自粛期間中に家で過ごす人を描いた作品など、新作20点以上が並ぶ。ガイコツや宇宙人など多様な"人"がモチーフに。 ©JUN OSON Photo: Miki Matsushima

個展『D_I_S_T_A_N_C_E』が、ディーゼル アート ギャラリーで開催中。

『あはれ名作くん』(NHK Eテレ)の作画をはじめ、広告やアニメ、装丁、グッズデザインなど幅広く活躍する、イラストレーターでアーティストのJUN OSONさん。20点以上の新作ペインティングが並ぶ個展が開催中だ。会場では、Zoomで会話する若者たちが映るモニターを描いた作品や、ステイホーム中に家で過ごす人物をモチーフにした半立体の大型作品、密集した人々の群像を描いたペインティングなどが、ピンク色や水色に塗られた壁を背に展示されている。そのポップな作品と空間に、つい「かわいい」と思ってしまう。だが、展示のタイトル「D_I_S_T_A_N_C_E」というスペースを保たれた文字たちが妙に気になる。そう、本展のテーマは、新型コロナによって変化した様々な“距離感”なのだ。

「自粛期間中には、これまでにないほど人々の生活は変化しました。僕はこれまでも人を描いてきたので、この状況をテーマにしたい、と思ったんです」(OSONさん)

 今回の新作に限らず彼の作品には、人間に紛れ込むように、動物、怪物、宇宙人なども描かれているのが面白い。また、人種も様々で(肌の色でわかるとすれば)、性別も雑多である。

「人間に関していえば、あえて性別をわかりづらくしている作品もあります。今回の制作で、自分のなかに多様性というテーマが深くあることに気づきました。"どんな姿・価値観でも同じである"という気持ちがあるのかもしれません。最近では積極的に語られるようになった、多様性のなかに含まれるジェンダーの問題の要素も作品に取り入れてみました」

 インターネットの普及や新型コロナの影響によって変わっていく個と個の距離。もしかすると、絵のどこかに、あなた自身の姿も紛れ込んでいるかもしれない。

『D_I_S_T_A_N_C_E』

本展をオンラインで体験できるバーチャルツアーの詳細は、WEBをチェック。限定フィギュアやTシャツも限定販売中 〜2021年2月4日、DIESEL ART GALLERY(東京都渋谷区渋谷1−23−16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1☎03・6427・5955)で開催。11時30分〜21時(変更あり)。入場料無料。https://www.diesel.co.jp/art

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JUN OSON/じゅん・おそん
鎌倉市在住のイラストレーター、アーティスト。JR九州やマクドナルドなどの広告やアニメを中心に、装丁、挿絵、グッズデザインなどジャンルを問わず幅広く活躍中。

text/
Shiho Nakamura

本記事は雑誌BRUTUS929号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は929号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.929
餃子♡愛(2020.12.01発行)

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