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フワちゃんを思わすカオス喜劇を。|佐久間宣行 → フワちゃん

佐久間宣行のカルチャー交歓!

No. 927(2020.11.02発行)
映画監督論。

 佐久間です。今回のゲストは今大人気のフワちゃん。何度も番組収録でご一緒していますが、会うと元気をもらえるパワースポットのような人で、現場の空気を読むことも壊すこともできる、面白くてクレバーな逸材です。今回選んだのは、彼女の底抜けな明るさとカオスっぷりに通じるコメディ映画『黒猫・白猫』。ドナウ川に暮らすロマの家族を中心に、息子のロマンス、父の石油列車強奪計画、そして祖父とギャングの友情を描いたドタバタ劇で、展開と音楽の爆発的な陽気さに気分がアガります。前作『アンダーグラウンド』でユーゴスラビアの激動の歴史を描いた巨匠、エミール・クストリッツァ監督が、あえて政治的な主張を入れずに純粋に面白いものをと作った作品で、小難しく考えて壁にぶち当たっていた今のテレビ界に彗星のように現れたフワちゃんにシンクロするなと。観るとハッピーになれるのでぜひ!

『黒猫・白猫』

ユーゴスラビアの名匠による初のコメディ。第55回ヴェネチア国際映画祭で最優秀監督賞を受賞。監督:エミール・クストリッツァ/出演:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トドロヴィッチほか/キングレコード/1,900円(DVD)。

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さくま・のぶゆき

1975年福島県生まれ。テレビ東京プロデューサーとして『ゴッドタン』等を担当。『オールナイトニッポン0(ZERO)』に出演中。

ふわちゃん

東京都生まれ。タレント、YouTuber。10月から、TBS系列の朝の情報番組『グッとラック!』に金曜コメンテーターとして出演中。

取材・文/
福島絵美

本記事は雑誌BRUTUS927号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は927号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.927
映画監督論。(2020.11.02発行)

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