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「石橋静河 恋の、答え。」

BRUTUS SPECIAL MOVIE

No. 926(2020.10.15発行)
恋の、答え。

石橋静河が綴った、恋のかけら。

10/15発売のBRUTUS最新号、特集は「恋の、答え。」です。
効率化と最適化が進む現代社会においても、「恋」だけは先が読めず、ときに報われないことや、人生を変えてしまうこともある。
けれど、やっぱり、人は「恋」することをやめません。それは心と体が、恋でしか得られない、あの衝撃とぬくもりを覚えているから。
結婚でも、愛でもなく、「恋」って何だろう? 脳、歌舞伎、セックス、ドラマ、青春映画……さまざまな視点から、2020年の「恋の、答え。」を考えます。

特集の内容はこちらから(https://magazineworld.jp/brutus/)

今回の表紙と、巻頭を飾るのは、映画やドラマで注目の若手女優・石橋静河さん。写真家・瀧本幹也さんの発案で、東京竹芝から高速フェリーで1時間半で行ける島、伊豆大島でロケをすることに。

写真家・瀧本幹也さんによる今回の撮影は、写真に加えて、映像も撮影。BRUTUS SPECIAL MOVIE 「石橋静河 恋の、答え。」はこちら。

撮影が行われたのは、活火山・三原山の東側に広がる「裏砂漠」。それは、富士箱根伊豆国立公園に属する特別保護地区であり、国土地理院の地図では、日本で唯一、「砂漠」と表記される場所だ。一帯がスコリアと呼ばれる黒い火山岩で覆われていて、空と海が放つ鮮やかな青とコントラストをなす。
踏みしめるたびにジャリジャリと音を立てる地面は、来る者を拒むような荒々しさをも感じる。

裏砂漠の「風の丘」を目指して歩く道すがら、石橋さんは、「恋の、答え。」を探すため、「地の果て」へと出かける女性を「演じている」ようにも見えた。
誰かがストーリーを考えたわけではないし、誰かが演出したわけでもない。それでも彼女は、「恋のかけらを探す」物語を心に秘め、
撮影に挑んでいたのではないかと思う。丘のてっぺんで披露した彼女のダンスがそれを物語っていた。

映像の中で、彼女は自作の詩を朗読している。これは撮影後、編集された画を観て、彼女が感じたまま、思うまま、「恋」について浮かぶイメージや言葉を綴ったものだ。
白い一枚の紙に数行ずつ、場所を変えて書き留められた言葉だったが、それを順番に並べてみると、一つの詩になっていた。



抗っていた身体をゆだねてみる
動かされること それを もっと 
たのしむことができたら
風のつくる動きにあきることはない

じりじりと熱い
地面からあふれる熱は
風が瞬時にはこんでいく

雲は形を変えていく

あれは何だろう?
つかもうとすれば
つぎの瞬間には
またべつのいきもの
に変わっている。

あの時
もっと、聞くことができていたら
たのしむことができていたら
そんな想いも動く光に
はこばれていく。

文・石橋静河

Playing /Shizuka Ishibashi
Director, Director of Photography/Mikiya Takimoto Make-up/UDA Stylist/Mana Yamamoto Hair /Keiko Tada(mod’s hair) DIT/Yutaka Suzuki,Kei Kimura 1st Assistant Camera /Takashi Ideguchi Camera Support/Takuro Nakamura (Blackmagic Design) Editor/Masayuki Yamamoto Colorist/Naotaka Takahashi Title Design Takaaki Sakurai

Shot by Blackmagic URSA Mini Pro 12K
Actor Management Yuki Hama

Special Thanks to
Blackmagic
Design/L'espace Vision/KOKIHIFUMI/TokaiKisen/HYKE/YAECA/Jantique/Izumi Karashima

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本記事は雑誌BRUTUS926号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は926号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.926
恋の、答え。(2020.10.15発行)

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