エンターテインメント

【9月26日〜10月8日限定公開】2017年に閉店したパリのショップ〈コレット〉の貴重なドキュメンタリー。『COLETTE, MON AMOUR』

BRUTUSCOPE

No. 924(2020.09.15発行)
必要な服だけを。
『COLETTE, MON AMOUR』監督はユージ&イリアーヌ・ローソン=ボディ兄弟。渋谷パルコ8階、WHITE CINE QUINTOで9月26日〜10月8日限定公開。2階〈2G〉で限定商品を取り扱うポップアップストアも同時オープンする(〜10月11日)。

伝説的なセレクトショップはいかにして生まれたのか?

 名物ショップの突然とも思われた終幕の裏側を解き明かすドキュメンタリー映画が上映される。〈コレット〉を母、コレット・ルソーと共にオープンし、クリエイティブディレクターを務めたサラ・アンデルマンに話を聞いた。

 サラによれば、映画を作ることになったのは、閉店のニュースを聞きつけた監督からの「〈コレット〉の最後を撮影したい」という依頼がきっかけ。

「軽い気持ちでOKしたので、まさか彼が半年近くもお店に通い続けるとは思っていなかったし、内容にも全く期待していませんでした。でも、完成作を観ると〈コレット〉が人々にとってどのような存在だったか、そしてそこで働いていたチームがどんなに素晴らしかったかがわかる素敵な置き土産になっていると思いました」

 母の引退を機に決断した閉店を受け店への思いを語る映画の登場人物たちは多岐にわたる。「好奇心を持って、何事にもオープンでいる」から築けるサラの人脈によるものだが、若手発掘も得意とするところだ。日本人で今注目しているのは?

「ダブレットやミヤギヒデタカ、アンリアレイジが好きです。グラフィックデザイナー、Sho Shibuyaさんの作品も多くの人に観てもらいたいですね」

 映画でもECの台頭が話題に上っていたが、コロナ禍でますますリアル店舗の存在意義が問われている。

「卓越したスタッフを起用し、音楽、雰囲気、そしてもちろん商品構成に気を配り、楽しい体験を提供する必要があります。美しくラッピングされた商品をそのまま持ち帰れることの喜びは格別。人間味を感じられることが軸になってくるでしょう」

 この映画を観れば、フィジカルな買い物の楽しさが伝わってくるはず。〈コレット〉のように存在感のあるショップの新たな出現も楽しみにしたい。

コメント陣も豪華!

モード界からはヴァージル・アブローや阿部千登勢、アート界からはKAWSらがインタビューに答えている。

エンターテインメントカテゴリの記事をもっと読む

サラ・アンデルマン
1997年母と〈コレット〉を開店。多様なジャンルを取り扱い、数々のプロジェクトを仕掛ける。LAのショップ〈ユニオン〉と食のマーケットプレイス〈Bubble Goods〉が好き。

text/
Itoi Kuriyama

本記事は雑誌BRUTUS924号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は924号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.924
必要な服だけを。(2020.09.15発行)

関連記事