旅と地域

葉月(八月)『祭り』

新日本歳時記

No. 923(2020.09.01発行)
新・ニッポン観光

日本各地で祭りが開催される8月。先祖を供養するために灯籠や提灯に火を灯したり、盆踊りを踊ったり。また、花火大会のルーツは、江戸時代の大飢饉や疫病退散が目的だ。現代まで続く夏祭りは、にぎやかで華々しいだけではなく、先人たちが築いた伝統や思いを受け継いでいる。

photo/郡上八幡観光協会

郡上おどり ●岐阜県

7月中旬から9月上旬の三十数夜にわたって催される、400年以上の歴史ある盆踊り。八幡町の市街地で一晩ごとに会場を移し、地元の人の輪に観光客も入って一緒に踊る。クライマックスは、8月13日~16日の『徹夜おどり』。お盆の4日間は夜明けまで踊り続ける。●岐阜県郡上市☎0575・67・1771(郡上八幡観光協会)

photo/山口商工会議所

山口七夕ちょうちんまつり ●山口県

室町時代に起源を持つ、日本有数の火祭りの一つ。数千本の竹竿に付けた鈴なりに揺れる紅ちょうちんの一つ一つに火を灯し飾られる。ちょうちん山笠、ちょうちんツリーなども夏の夜空を彩る。毎年8月6日・7日にJR山口駅前の山口市中心商店街周辺で開催。☎083・932・3456(山口市ふるさとまつり実行委員会)

photo/鳥取しゃんしゃん祭振興会

鳥取しゃんしゃん祭 ●鳥取県

鳥取県東部の伝統芸能『因幡の傘踊り』の傘を小さくし、誰でも踊れるよう大衆化。鈴のついた艶やかな傘をしゃんしゃんと鳴らしながら踊り歩く。4,000人の踊り子が踊るメインイベント『一斉傘踊り』は圧巻だ。毎年8月13日~15日に開催。●鳥取県鳥取市 中心市街地☎0857・20・3210(鳥取しゃんしゃん祭振興会)

photo/焼津神社

焼津神社大祭 荒祭 ●静岡県

“東海一の荒祭”として知られる。焼津特有の「アンエットン」という掛け声とともに、白装束の若者が2基の神輿を担ぎ市内6.5㎞の道のりを約9時間かけて渡御。数千人の集団が神輿を繰り出す光景は勇壮だ。舞姫による神楽(舞)もある。毎年8月12日・13日に開催。●静岡県焼津市焼津2−7−2☎054・628・2444

photo/珠洲市

宝立七夕キリコまつり ●石川県

石川県能登半島で7月~10月に行われる、約200ある「キリコ祭り」の一つ。100人ほどの若者に担がれた、高さ14mのキリコ(切子灯籠)が町内を巡行し、クライマックスには見付海岸の沖の松明の周りを勇猛に乱舞する。毎年8月第1土曜日に開催。●石川県珠洲市宝立町鵜飼☎0768・84・1211(見附島観光協会)

全国花火競技大会「大曲の花火」●秋田県

全国の花火師が日本一の座を懸けて技を競い合う。打ち上げ数は約18,000発。夕暮れ前の昼花火が珍しい。競技会の合間にテーマに合わせて打ち上げられる、ダイナミックな大会提供花火も名物だ。例年8月最終土曜日に開催。●秋田県大仙市大曲雄物川河畔☎0187・88・8073(「大曲の花火」実行委員会事務局)

酒田花火ショー ●山形県

音楽と花火がシンクロした音楽花火や、水上&空中スターマインの同時打ち上げなど、迫力ある花火の連続が見どころ。フィナーレは全長2㎞のワイドミュージックスターマインで、2尺玉も上がる迫力に圧倒される。毎年8月第1土曜に開催。●山形県酒田市最上川河川公園☎0234・26・5759(酒田観光戦略推進協議会)

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文/
兵藤育子、池田祐美子
編集・文/
坂本 愛

本記事は雑誌BRUTUS923号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は923号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.923
新・ニッポン観光(2020.09.01発行)

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