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超建築〈角川武蔵野ミュージアム〉がついに始動。|建築家・隈研吾

BRUTUSCOPE

No. 922(2020.08.17発行)
お金、ちゃんと使えてる?
ミュージアムの外観。 ©KENSHU SHINTSUBO
11月6日オープン予定の、高さ約8mの吹き抜けが圧巻の「本棚劇場」(パース図)。
本展では、隈研吾設計のスコットランドの美術館〈V&Aダンディー〉ほか、近作の模型も展示。 ©Ross Fraser McLean

オープニングは、建物の設計を手がけた建築家・隈研吾の壮大な展覧会。

 地殻から隆起した岩塊のような多面体が聳え立つ建築物。去る8月1日、武蔵野の地に開館した、図書館・美術館・博物館が融合する文化複合施設〈角川武蔵野ミュージアム〉である。

 KADOKAWAと埼玉県所沢市が、みどり・文化・産業が調和した地域づくりを進めるプロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」のなかで、今年11月にグランドオープンが予定されている“まち”、〈ところざわサクラタウン〉。今回先駆けてプレオープンしたのが、ランドマーク的存在のこの施設だ。

 館長に編集工学者の松岡正剛を迎え、博物学者の荒俣宏ら50人もの錚々たる顔ぶれが構想に携わったという。そして設計者は、世界的建築家の隈研吾。〈国立競技場〉の設計に木材を多用したように、自然素材を使用し環境に溶け込む建築を生み出すことで知られる隈だが、今回のミュージアムの外観には花崗岩の板材を配し、武蔵野の台地の力強さを見事に表現した。

 さらに注目すべきは、竣工記念展として開催中の『隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生─石と木の超建築』展。これまで隈が手がけた石と木の建築を紹介する内容で、特に石の建築では、同館の構想から設計、実際の工法までを、隈のテキストや設計図、映像など豊富な資料で解説。また、弊誌でも活躍する写真家・新津保建秀が撮り下ろした、200カット以上にも及ぶ隈設計の建築写真が展示されるのも見どころだ。

 実際の建物にいながら、その建築について知ることができる貴重な展覧会へ、ぜひ。

『隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生-石と木の超建築』

〜10月15日、角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市東所沢和田3−31−3☎0570・017・396)で開催中。10時〜18時(最終入場17時30分)、金・土〜21時(最終入場20時30分)。火曜休。事前予約制。https://kadcul.com/

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Shiho Nakamura

本記事は雑誌BRUTUS922号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は922号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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