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【自転車通勤スナップ】古今東西のレコードを収集するDJ・川西卓が自転車に乗り続ける理由。

「自転車」BRUTUS.jp特別記事

No. 921(2020.08.03発行)
いい自転車。

人が自転車を利用するには、様々な理由がある。
健康のため、電車に乗りたくない、カッコ良いから、コロナ対策……理由は人それぞれ。
今回のBRUTUS.jpオリジナル記事では、DJという職業ならではの理由で自転車通勤を数年前からしている川西卓 氏に話を伺ってきた。

レコードを運ぶ苦労、電動アシストとの出会い。

昭和歌謡の珍盤、ロカビリーモッズ、パンク、ジャズ&ジャイヴ、ソフトロック、ワールドミュージックから、ソウル、ファンクにヒップホップやハウスなどのクラブニュージックまで、古今東西のレコードを収集し続けるDJの川西卓 氏。所有する膨大なレコードコレクションの中から、現場のムードに合わせて厳選した曲をプレイ、フロアを沸かす。そんな川西氏はDJにとっての仕事場でもあるクラブ、レコードショップに行く時、移動手段として自転車を選ぶ。

「自転車でクラブに行く時は、リュックにLPを60枚くらい、カゴに7インチレコードを130枚くらい詰め込みます。これが普通に持つと重いんですけど、自転車だと運搬も楽なんです。あと、自転車の何が便利かって、レコードを探しに行くときですね。神保町から、新宿渋谷下北沢と都内の主要なレコード屋に自転車で回れるんですよ。電車移動よりも楽で効率的にレコード屋を回れて運賃もかからないので経済的です(笑)」

川西 氏の愛車は2年前に購入したPanasonicの電動アシスト自転車を愛用、購入の決め手は?

「昔までは普通の折り畳み自転車に乗って移動してたんですけど、レコードを積んだ自転車で坂道を走るのが本当にしんどい! でも、電動アシスト付きにしてからは快適ですね。もう一つ、この自転車を選んだ理由はカゴにあります。横幅が40㎝近くあるので、12インチのレコードがすっぽり入るんですよ。これだったら移動中にカゴに入れたレコードにも負荷が少ない」

他にも、大量のレコードを自転車で運ぶ川西 氏ならではのカスタムのポイントがある。

「ハンドルのグリップはもともとは合皮だったんですけど、レコードを積んで坂道を登る時、踏ん張ると手が滑っちゃうんですよ。だから、滑らないようにテニス用の<ヨネックス>のテープをグリップに巻くようにしてます。これにしてから、怖い思いをすることがなくなりました(笑)」

良質な音楽をリスナーに届けるため、川西卓は今日もペダルを漕いでいる。

池袋のDJバー<knot>に走る川西 氏。毎月、第三火曜日はバーテンダーとしても働いている。

バー営業の合間にブースに入ってDJしてます(笑)
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かわにし・すぐる 1998年よりDJとして活動スタート。都内を中心に活動中。PIZZICATO FIVEのCUT UP企画アルバム『PIZZICATO FIVE WE DIG YOU』ルパン三世REMIX『PUNCH THE MONKEY BOX SET』HIFANA主催のコンピレーションCD『南風ケーブル弐』などにも参加。ミックスCD『SAND STEP』が現在発売中。渋谷DJ Bar biridgeにて毎週水曜日(第三週を除く)のほか、渋谷Organ Bar青山蜂などのレギュラーイヴェントに参加している。中古レコードのセレクトショップSAND STEP RECORDも運営。

TEXT/
Eisuke Onda
PHOTO/
OSAMU KITAO

本記事は雑誌BRUTUS921号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は921号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.921
いい自転車。(2020.08.03発行)

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