エンターテインメント

ご褒美あげるべき、 心から。|『MOTHER マザー』

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 920(2020.07.15発行)
最高の朝食を。
『MOTHER マザー』監督:大森立嗣/脚本:大森立嗣、港岳彦/出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花ほか/TOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開中。 ©2020「MOTHER」製作委員会
ホンマタカシ(以下H)
またもや、an 大森フィルムだね、アンアン。
BRUTUS(以下B)
大森立嗣監督(*1)作品の時は必ず言いますね(笑)。実際の祖父母殺人事件に着想を得た作品で、息子に歪んだ愛情を注ぐ母親を長澤まさみさんが演じています。
いやあ、長澤さん頑張ったね。記憶喪失の旦那の奥さんを演じた『嘘を愛する女』(*2)とか、最近そっちの方面のオファー多いのかな。阿部サダヲさんも、西川美和監督の『夢売るふたり』(*3)でも見せていたけど、今回も安定して、狂気を演じていた。典型的なダメなホストでね。最初ゲームセンターでダンスのゲームやっているところで出会ってね。いろいろあって、せっかく仮設住宅に落ち着いた家族のところに、戻ってきちゃったりしてね。あれはゾッとするよね……。幽霊より、普通の人間が一番怖いよ。そして、あのダンス、最高でした オーディションで選ばれた息子役の男の子や子役もいいんだけど、最後まで長澤さん観ちゃったかな。なんなら「お母さんダメだよ お金貸しちゃ」って言っている真面目な妹役だっていけるのにね。いやー、本当に頑張った! なんだか本当に幸せになってほしい、長澤さんには! ちゃんとご褒美あげるべき!
誰目線なんですか!
最近、苗字がついた太賀くんもいい。苗字がついて、さらによかった!
もっと誰目線なんですか(笑)
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*1

2005年に『ゲルマニウムの夜』で監督デビュー。

*2

「夫は誰だった?」という見出しの実在の新聞記事が着想元となった作品。監督は中江和仁。

*3

結婚詐欺に手を染めた夫婦が紡ぐ人間ドラマ。

本記事は雑誌BRUTUS920号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は920号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.920
最高の朝食を。(2020.07.15発行)

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