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正解はいつも東京です。

From Editors

No. 919(2020.07.01発行)
東京の正解
建築の正解。工事が多いのも東京の特徴。設計・丹下健三の駐日クウェート大使館の全貌が、札の辻の歩道橋から見ることができます。工事中のこの場所に、大きなビルが建ってしまったら、もう見えなくってしまうかも。

「アナタは、ドコに住みたいですか?」国内外の友人たちに、聞かれると、迷うことなく「正解は東京です」。好きなところをあげれば、キリがない。ひとつに絞れと言われれば、忙(せわ)しないところが好きです。元来、退屈力(なにもせず、のんびりできる能力のこと)のない自分。長年住んでいても、常に新しい“遊び方”が生まれる東京は、本当に気忙しくて、そこが楽しくて仕方がありません。なかでも、食は、東京の最大の魅力のひとつ。今気になるのは、最新店よりも、あまたある東京の美味しいものを、みんながどのように楽しんでいるのか、その遊び方。ブックインブックでは、Tokyo Whole Foods Catalogと題して、80人80様の東京メシの正解を聞きました。ちなみに、自分の場合は。
「口開けの正解」
オープン直後に一番乗りで入店することを“口開け”と呼んでいます。人気店には1時間前に並ぶこともしばしば。開店30分後に店に行って、いつ自分の順番がやってくるか、気をもみながら並ぶ時間は永遠のごとく。狙いのメニューも食べられないと考えると絶望です。口開けの醍醐味は、立石の宇ち多゛。常連は宇ち入(うちいり)といいます。番頭さんの指導のもと、美しくレイアウトされた順番待ちの列が、開店と同時に、スポッときれいに席につく(ハマる、という表現のほうが合致)様は爽快。祐天寺のもつ焼き屋・忠弥もマスト、江戸川区、どこの駅からも遠い、陸の孤島のような場所にある中村屋は、その外観を見ながら並ぶと時間と空間のトリップも味わえます。

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本誌担当編集/
杉江宣洋

本記事は雑誌BRUTUS919号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は919号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.919
東京の正解(2020.07.01発行)

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