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「大島淳一郎さんの花瓶」

はくるの買い物アクティビズム

No. 919(2020.07.01発行)
東京の正解
花瓶《Lotus 03》。大島さんの作品は受注生産で販売(不定期)。ツイッター@junichiroOshima

 はじめまして。ゴールデン街のバー〈西瓜糖〉のオーナー、はくると申します。私にとって買い物は、未知の世界に触れ自分を漸進させる糸口です。ここではそんな心に残った買い物を紹介してゆきます。昨年、ゴールデン街の〈新子〉という店のママが引退する際、そこで5年間勤めていた私に「引き継がないか」と声を掛けて頂いた。拠り所を生むことの有意義さを感じていた私にとって、思い掛けないチャンスであり、そんな転機のさなか、プロダクトデザイナーの大島淳一郎くんに出逢った。〈パウル・クレー〉の絵が描かれた服を纏い、謙虚にふるまう物静かな青年だが、酔ってラップを歌うようなおどけた一面もある。独立後初の作品である「マグネットで付け替えができる花器」(写真)を、彼の表す二面性の一片を受け取るような気持ちで購入した。バーの店主とデザイナー。趣は違えど、着想を実現していく同年代者の存在は心強い。そして現在、彼の花器「Lotus」は、店内の雑然としたカウンター上でも堂々人目をひいている。

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はくる

ゴールデン街のバー〈西瓜糖〉オーナー。主にWebメディアでの文筆活動も。ツイッター@silonica

文・写真/
はくる

本記事は雑誌BRUTUS919号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は919号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.919
東京の正解(2020.07.01発行)

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