「カレーには作る人の内面とか心が出ると思う」

From Editors

No. 918(2020.06.15発行)
CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる
恥ずかしいけど最近作ったカレーを公開! 鳥もも肉とココナッツミルクのカレーはここ最近でもベストな仕上がり。カレー粉はインデラカレーが間違いない。

幼い頃、祖母が作るカレーが大好きでした。台所から玉ねぎを炒めた甘い香りがリビングまで広がる、今日はもしや? 甘い香りが次第にスパイシーな香りへと変化して確信する。今日はカレーだ! 夕飯になったら、ご飯の上に「これでもか!」ともりもりにカレーをよそい、たいらげ、そのままソファーで寝る(親に怒られる)。それが、年齢を重ねるごとに、そのカレーにチーズを入れてみたり、ウースターソースをかけたり、自分なりにアレンジするようになっていきました。一人暮らしを始めたら、スパイスカレーに目覚め、友達に、女の子に、カッコつけたくて自分なりのカレーを創作……。

振り返ってみると、自我の目覚め、成長、ライフスタイルの変化と共に、カレーの好み、食べ方も変わっていることに気づかされました。今回担当した「あの人の家カレー。」で、文筆家、ミュージシャン、俳優、芸人、様々な職種の人に「家カレー」について聞くと、子供が生まれて家庭環境が変わったり、強烈な出会いがあったり、それぞれのカレーにドラマが。だいたいの人が話し出すと止まらないので、取材は1時間越えることもしばしば(各1Pにまとめるのに、苦労しましたね……)。

個人的に一番パンチラインだと感じたのは、BiSHのセントチヒロ・チッチさんの「カレーには作る人の内面とか心が出ると思う」という発言。カレー店を取材するとき、何度もこの言葉がチラつきました。
東京も、大阪も、札幌も、今回登場するカレーは、店主の“人となり”が現れていて、単純に“美味しい”から魅かれるだけじゃなくて、作り手のライフストーリーも込みで“推せる”カレー店ばかり。

複雑なスパイスの配合の奥に潜むドラマ、是非、お店で堪能してみてください。

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本誌担当編集/
恩田栄佑

本記事は雑誌BRUTUS918号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は918号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.918
CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる(2020.06.15発行)

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