旅と地域

天狗面(群馬県/沼田市)

みやげもん

No. 918(2020.06.15発行)
CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる
持ち帰ることができる天狗面。昔ながらの手張りで作られたもの。迦葉山龍華院弥勒寺☎0278・23・9500。

霊峰・迦葉山 に棲まう 天狗にあやかる。

 群馬県沼田市の北部にある迦葉山は、天狗が棲むといわれている霊峰です。弥勒寺はその迦葉山にあるお寺で、高さ6・5m、鼻の高さは2・8mもある日本一の大天狗面が奉納されていることで知られています。

 この大天狗面は、昭和14(1939)年に、戦勝を祈願して作られたもの。昭和45(1970)年には交通安全を祈願した高さ5・5m、鼻の高さ2・7mの大天狗も奉納されました。共に境内の中峰堂に収められており、天井に届かんばかりの巨大さで、見る者を圧倒します。

 そして、この弥勒寺には、この天狗面にまつわる独特の風習があります。中峰堂には、巨大な天狗面のほかに、祈願がされた小さな天狗面がズラリと並んでいます。この小さな天狗面は、「お借り面」と呼ばれ、参拝客が借りて家に持ち帰ることができるのです。願いが叶って再度お参りに訪れた際には、門前の茶店で新しい面を買って、借りた面と新しい面の2つを「お返し面」として返納し、さらにまた新たな面を借りて帰る、というもの。

 そのため、中峰堂には天狗面が常にびっしりと並んでいます。

天狗面が奉納されている中峰堂。

巨大面とお借り面が並ぶ中峰堂の内部。

旅と地域カテゴリの記事をもっと読む
edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS918号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は918号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.918
CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる(2020.06.15発行)

関連記事