アート

Sneeze (2001/①), Sneeze 3 (2002/②)|ダナ・シュッツ

チンキビジュツ〜世にもおかしなアートの世界〜

No. 918(2020.06.15発行)
CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる
①Sneeze (2001)
②Sneeze 3 (2002)

 今やマスクなしで通りを歩けば人の目が気になるほどで、クシャミなんてとんでもない。はて、これほどまでに誰かのクシャミを気にした世が今までにあったのでしょうか? 上の絵は、1976年米国生まれの画家、ダナ・シュッツの作品です。まるでブタ鼻の金髪女性が顔を歪めてクシャミをぶっ放しています。その衝撃で顔がブレてしまった瞬間までもが感じられて面白いですね。クシャミにも個性があって、ハックション、ブッション、ボエッション……その音は千差万別なれど(蛇足ですが、英語の「アーチュー」というのはなんだかスッキリしない気がします)、アイドルもウ●コをする事実と同様に、どんな美人もこの絵のような顔になってしまっては百年の恋も冷めるというものでしょうか。そんなわけでクシャミというのは、出るとなったらもう途中で止めることが難しい、コントロールできないアクションですよね。一つの“ハクション”で、社会にたまった膿も排出できたらいいのですが。早くスッキリしたいものです。

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文/
中村志保
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©Dana Schutz, Courtesy of Petzel, New York

本記事は雑誌BRUTUS918号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は918号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.918
CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる(2020.06.15発行)

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