エンターテインメント

クラシック音楽、いろんな入り方がありました。

From Editors

No. 916(2020.05.15発行)
クラシック音楽をはじめよう。

大阪の心斎橋に、〈nadja〉というバーがあります。着物をビシッと着こなすママ、玲子さんがカウンターに立つ10坪ほどの店内には、アルテックの巨大なヴィンテージスピーカーが2台。ストーンズやピンク・フロイドなどのクラシックなロックと並んで爆音でかかるグレン・グールドのかっこよさが、私がもっとクラシック音楽を聴いてみたい、と思ったはじまりでした。

さて、クラシック音楽と聞くと、ハードルの高い印象かもしれません。が、映画やCM、フィギュアスケートのバックなどで使われている楽曲は多く、日常で度々耳にしていると気づかされます。今回は、クラシック音楽入門編。もともとそんなに興味ない、と思っていらっしゃる方でも入りやすいように、オーセンティックなベルリン・フィルから、映画「ジョーカー」で今年のアカデミー賞音楽賞を受賞したヒドゥル・グドナドッティルまで、いろいろなタッチポイントを用意しました。
もし、今回の特集を読んで興味を持っていただいたら、ステイホーム期間中にお家で聴いて親しんで、コンサートが再び開催される日が来たら、ぜひ、足を運んで生の演奏を聴いてください。

本欄では僭越ながら、私が今回、特集製作後半のステイホーム期間中によく聴いた3枚をご紹介させていただきます。

【特集を製作中によく聴いた3枚(グールド以外)】

●アンドラーシュ・シフ「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第8巻」/ユニバーサルミュージック

作家の川上未映子さんとピアニストのアンドラーシュ・シフ卿の対談中に、川上さんが言及されています。もっと聴き込んで、川上さんの鑑賞力に追いつきたい。

●宮田大「エルガー:チェロ協奏曲/ヴォーン=ウィリアムズ:暗愁のパストラル」日本コロムビア

特集中、「若くてイケてる演奏家」17人の一人として紹介した宮田大さんの最新盤。個人的にチェロの音色が大好きで。

●アタッカ四重奏団「キャロライン・ショウ:オレンジ」/New Amsterdam Records

本誌自由なマインドの作曲家や演奏家を取り上げたインディ・クラシックの一枚として紹介した、現代の女性作曲家による「クラシック」。「今こんなことになってるんですねー。」と、「クラシック」の広さ、深さに刮目(耳?)。

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本誌担当編集/
草野裕紀子

本記事は雑誌BRUTUS916号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は916号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.916
クラシック音楽をはじめよう。(2020.05.15発行)

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