エンターテインメント

ザ・ウィークエンドのその曲、まんまa-haやないかい!

西寺郷太のポップ警察〜名曲・珍曲・捜査録〜

No. 916(2020.05.15発行)
クラシック音楽をはじめよう。
【ハンティング・ ハイ・アンド・ロウ/a-ha】『ラ・ラ・ランド』にも登場した曲です。1985年の大ヒットアルバム。「テイク・オン・ミー」も収録。現在ザ・ウィークエンドの曲でエアロビチャレンジが流行中だが本家で試してみては?

 3月の頭から週に5日ほど大体7㎞くらい走るようになって。スマートフォンに入れたNIKE RUN CLUBってアプリで距離や速度を測りつつ、BOSEのワイヤレス・イヤフォンを装着、Spotifyを聴きながら走る! いわゆる「ダイエット」というよりも「好きな音楽聴きながら走る」行為自体が気持ち良くて「サウナ」みたいな感じでハマってしまいました。

 で、よく聴くのがザ・ウィークエンドやサンダーキャット、SZAとジャスティン・ティンバーレイクの新譜。流石にビートがフレッシュで新しい曲は運動しながら聴くとシャキッとするんですよね。そのあたりは、「音楽ナタリー」から依頼された「退屈な自粛タイムを楽しむプレイリスト」でも公開してます。Vol.1は僕西寺郷太で、Vol.2は曽我部恵一さん、Vol.3は坂本慎太郎さんと、最高な並びで嬉しくなったり……。なんとか楽しみを見つけていかないと。

 そんな日々の中、ザ・ウィークエンドの新曲「Blinding Lights」や「Hardest To Love」をランニングしながら聴いて、いい意味でギョッとしたんです。「ボーカルから曲調から何もかも、a-haやないかい!」と。まるでミルクボーイの「コーンフレークやないか」のように大声でツッコミそうに。

 実は今年初頭から〈a-ha〉熱が個人的に再燃していたんです。2月には、マンスリーで出演しているTBSラジオ『アフター6ジャンクション』でも「a-ha特集」しましたし。3月に予定されていたファーストアルバム『ハンティング・ハイ・アンド・ロウ』再現ツアーも行く気満々でした。結局、コロナ禍でソールドアウトしていた来日公演は、残念ながら延期になってしまったんですが。

 a-haは、ノルウェー出身の3人組ユニット。成功を夢見てロンドンに渡るも挫折の連続。何度目かのリリースで、試行錯誤の末に完成したシングル「テイク・オン・ミー」が、衝撃的なアニメーションによるビデオの威力もあり世界的なヒットに。特にボーカリスト、モートン・ハルケットの温かさと冷たさ、低音から高音まで魅力的に響くメランコリックな歌声は素晴らしく、そこに再評価のポイントを当てたザ・ウィークエンドは本当にすごいな、と。

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にしでら・ごうた

音楽家。自伝的小説『'90sナインティーズ』を文藝春秋digitalで連載中。Spotify公式で「GOTOWN Podcast」開始!

文・題字/
西寺郷太
編集/
辛島いづみ

本記事は雑誌BRUTUS916号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は916号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.916
クラシック音楽をはじめよう。(2020.05.15発行)

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