旅と地域

なぎ守り(和歌山県/新宮市)

みやげもん

No. 915(2020.05.01発行)
HOME SWEET HOME 居住空間学2020
なぎまもり600円(熊野速玉大社☎07 35・22・2533)。

熊野詣の道中の安全を祈った御神木のお守り。

 全国熊野神社総本宮として崇められている熊野速玉大社。

『日本書紀・神武天皇紀』にも記述がある神倉山の天ノ磐盾に降臨した熊野の神々を、景行天皇58年、現在の社地に初めて真新しい宮を創建しお祀りしたのが始まりと伝わっています。始まりを告げる「黎明の社」とも称され、新宮市という町の名の由来にもなっています。

 境内には樹齢約1000年の御神木、梛の大樹が聳えます。なぎは凪ぐ穏やかさに通じ、また、葉脈が切れにくいことから、参詣者は厳しい熊野詣の道中安全を願い、この梛の葉をお守りとしてきました。そんな梛は、いつしか人々が手を合わせることの絶えない「平和を祈る木」として信仰を集めるようになりました。昭和47(1972)年、本土復帰した沖縄には、500株ほどの神域の苗木が海を越えて運ばれて学舎などに植樹され、今も子供たちの成長を見守り続けています。

 この梛の実を使ったお守りが「なぎまもり」。神職、巫女により手作りで奉製されています。家内安全、縁結び、交通・海上安全の御利益があるとされ、参拝者に愛されています。

境内に聳え立つ御神木の梛。

なぎまもりと同じく、御神木の実を使った柱掛け人形「なぎ人形」。1,5 00円。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS915号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は915号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.915
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