エンターテインメント

100年の時を超え、 歌い継がれるベンガルの心。|『タゴール・ソングス』

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 915(2020.05.01発行)
HOME SWEET HOME 居住空間学2020
『タゴール・ソングス』監督:佐々木美佳/音楽:ラビンドラナート・タゴール/プロデューサー・構成:大澤一生/撮影:林賢二/録音・編集:辻井潔/ポレポレ東中野ほかで近日公開。©nondelaico
BRUTUS(以下B)
あれ? 何、座禅してんですか?
ホンマタカシ(以下H)
うん。オイラ、無抵抗主義。殴ってください。こんにちは。ガンジーです。
同じインドの偉人でもガンジーじゃなくて、タゴール(*1)です
詩人タゴールがこんなに歌を作っていたとはね。シンガーソングライターでダンサー。まさかインドの岡村ちゃんだったとは……、勉強不足だな……、ガンジーはガンジス川に沐浴に行って修行してきます。
タゴールの曲は「タゴール・ソング」と呼ばれ、生涯2,000曲以上作っていますが、ダンサーでもなければ、岡村靖幸さんでもないですよ。しかも、なぜかガンジー気取りだし……。
タゴールの何がすごいって、インド国歌の作詞・作曲、バングラデシュ国歌の作詞をしていて、人々の生活に染み込んでる。一番インパクトあったのがタゴールの歌詞をラップにしてる曲。魂の叫び感があるのは、今はやっぱりラップだよね。貧しくて楽器もなくても音楽ができる! ストリートキッズにも響くのが、素晴らしいよ。学者とストリートキッズが同列っていうのが、タゴール・ソングのすごさ。
タゴールは非西欧圏で初めてのノーベル文学賞受賞者でもあります。
君の呼び声に誰も答えないなら、ひとりで進め では、わしゃ、ガンジス川に沐浴に行くでな。
また、ガンジーに戻っちゃった。
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*1

1861年インド生まれ。1941年没。詩人、思想家、作曲家。非西欧圏で初のノーベル文学賞を受賞。偉大な詩聖として尊敬される一方、その豊かな才能は戯曲、小説、音楽、絵画などにも及んだ。

本記事は雑誌BRUTUS915号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は915号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.915
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